1年目でやめた後も今のように頑張れるかわからない…
理学療法士1年目の方は上記したような悩みはありませんか?
理学療法士になって1年目はたくさん悩むものです。
中でも1年目の方は人間関係が1番の悩みと考えます。
社会人になって、周囲が年上ばかりになると、どのように関わっていいかもわからないものです。
しかし、そのような悩みを抱えているのはあなただけではありません。
同じような悩みを抱えた方は多いですよ。
初めに本記事の結論を述べておくと、1年目でやめて大丈夫です!
なぜなら、あなたは理学療法士という国家資格を持っているからです!
このことだけはいつになっても忘れないでください。
国家資格は日本中どこに行っても通用します。
以上のことを踏まえた上で、本記事で理学療法士を1年目でやめても大丈夫なのか?解説していきます。
本記事は、10年間たくさんの理学療法士と一緒に働いた経験や聞いた話をもとに執筆しています。
本記事で学べること
- 理学療法士が1年目でやめても大丈夫な理由
- 理学療法士を1年目で辞める方法
- 理学療法士を1年目でやめたくなる理由
本記事の信頼性
本記事は当サイト(リハ職を楽しむブログ)の管理人が書いています。
10年目作業療法士であり、リハ職を楽しむために日々奮闘中です。
1年目で理学療法士をやめても大丈夫!
あなたは1年目で理学療法士をやめて良いのか悩んでいることでしょう。
その原因は様々です。
人間関係のストレスや多大な業務量など、やめたくなる気持ちは非常にわかります。
私自身も、1年目の頃は人間関係のストレスは非常に多く、何度も辞めることを考えました。
しかし、『3年は我慢しよう…』なんて考えていたこともありました。
後になって思うのですが、『あの時、やめておけばよかったなぁ』と考えることがあります。
なぜなら、人間関係の合う・合わないというのは職場によってはっきり分かれます。
全く合わない人ばかりの職場では、こちらがどのように頑張っても合わせることは難しいものです。
無理して合わせても、こちらが疲弊するだけです。
ですから、1年目で合わないと思ったら早く転職しておくことをおすすめします。
また、転職しても再度やめたくなるのではないかという不安も聞かれます。
もちろん、その悩みも共感できます。
私自身も転職する際は、転職後のことを考えて悩みました!
しかし、冒頭でも書いたように理学療法士は国家資格です。
そのため、何度でも転職することは可能です。
それらの理由を踏まえた上で、私は理学療法士が1年目でやめても大丈夫だと考えます。
理学療法士が1年目でやめても大丈夫な理由
先述したように、理学療法士は国家資格です。
そのこともあり、転職して失敗してもまた転職すれば良いだけです。
そんな簡単に何回も転職できないよ。。。
きっとこういった悩みを抱えている方も多いことでしょう。
本記事では1度転職を失敗したら、再度転職することをおすすめしています。
しかし、家族の目や転職した経歴が増えることを考えると簡単に転職できないかもしれません。
ですが、正式な理由があれば何回転職しても良いと思います。
例えば、人間関係がうまくいかなかったことを理由に考えると、
人間関係の何がうまくいかなかったか、具体的に誰が聞いても納得する理由であれば問題ないと考えます。
あなたが思っている以上に、経歴は気にしませんよ!
では、理学療法士が1年目でやめても大丈夫な理由は他にどういったことがあるでしょうか?
転職しやすいから
理学療法士1年目は非常に転職しやすい時期です。
国家資格を保有していることはもちろんのことです。
しかし、それ以外に転職しやすい理由として、1年目の理学療法士は大抵の場合、独身の方が多いはずです。
結婚すると、なかなか転職することができません。
以下に、その理由を挙げています。
結婚すると、転職が難しい理由
- パートナーとの兼ね合いがあるので簡単に転職できない
- 次の職場で給与が下がるかもしれない。
結婚すると、なかなか転職が難しくなります。
なぜなら、パートナーのことも考えなければいけません。
パートナーとの世帯収入次第で家賃や生活費が変わります。
しかし、独身の場合は、自分一人のことを考えるだけで大丈夫です。
そのため、家賃や生活費も全てコントロールできます。
要は、自分次第で生活の質を上げたり、下げたりすることが可能ということです。
そういったことから、独身である時の方が転職しやすいことは間違いありません。
社会人を経験している若手はどこも欲しい
2〜3年目の理学療法士は、少しですが社会人を経験しているのでいろんな職場で重宝されます。
その理由として、社会のことを少し知っているので、1からの指導を必要としません。
一方で新卒の場合は、1から指導が必要です。
そのため、教育にかける時間を削ることができるので新卒の方を取るよりも効率良いです。
私の経験上、指導をする際は少し社会人を経験している方が指導しやすいです。
中途半端に知識がある方の場合、今までの経験や知識に投資してきた過去があります。
そのためプライドが高く、指導を行っても素直に聞き入れない人が多いです。
しかし、2〜3年目の理学療法士の場合はたくさん学びたいという気持ちを強く感じます。
そう言った方の場合は指導したら、素直に聞き入れてくれる方が多いので指導しやすいです。
さらに、成長のスピードが速いことも言えます。
若い時の失敗はいくらでも取り返すことができる
今の職場で失敗したことが原因で辞めたいと考えているようであれば、今後いくらでも取り返すことは可能です。
なぜなら、若い時の失敗はいくらでも取り返すことが可能です。
しかし、今の職場でずるずる働いても、失敗した人という“肩書き”があるので失敗を取り返すことは難しいです。
私も以前の職場で寝坊を3度して、出向を命じられました。
その後、いくら頑張っても“寝坊を3回した人のイメージ”を拭うことは困難でした。
前職場をやめることで人間関係や自分自身のイメージはリセットされるため、また1からやり直すことができました。
人はいつからでもやり直すことができます。
しかし、早ければ早いほど良いことに変わりありません。
なぜなら、その分あなたは若いですし、行動に伴う体力は十分にあります。
ですから、思い立った時には早めに行動することをおすすめします。
また、やり直すことを考えたときにどれだけ自分が覚悟できるかが大事と考えています。
中途半端な覚悟の場合は、努力して実らなければすぐに諦めてしまいます。
しかし、努力が実らない時も我慢して耐えられる覚悟があれば、やり直すことも容易になると考えます。
1年目で理学療法士をやめる方法
あなたが『やめたい』と考えてから、退職するまでやるべきことがあります。
それが以下の通りです。
退職までにやるべきこと
- 退職の意向を伝える
- 次の職場を見つけておく
大きく分けると、上記した2点になります。
あなたが辞めることで職場の人員が一人減ることにより穴が開きます。
そのことを考えると、半年前に退職の意向を伝えることができれば良いです。
しかし、民法では退職の申告をしてから2週間経過すれば退職が成立すると規定されています。
当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申し入れをすることができる。
この場合において、雇用は申し入れの日から二週間を経過することによって終了する。
民法第627条第1項
退職の意向を伝えることは、職場によって『◯月まで』と決めていることがあります。
上層部であれば、退職までの期間がどれくらい必要なのか把握しているはずです。
それを踏まえた上で話を通してみると良いと考えます。
中には、圧をかけてくる方もいます。
それは、パワハラ行為ですので念のため証拠を取っておいても良いかもしれません。
理学療法士の1年目というのはあっという間に終わってしまうものです。
その間に良い転職先を見つけることは簡単ではありません。
ですから、その場合は転職サイトに頼ることをおすすめします。
転職サイトの良いところは、あなたが仕事をしている時や寝てる時もあなたに合った転職先を見つけてくれることです。
もし、今年度中に職場をやめて楽になりたいと考えるのであれば、転職サイトに頼ること一択です!
以下の記事でも転職サイトをいくつか紹介しています。
1年目で理学療法士をやめたくなる理由
1年目で理学療法士をやめたいと考える時、『自分だけかもしれない。。。』と考えるかもしれません。
しかし、そういうわけではありません。
1年目で理学療法士をやめたいと思う理由は皆一緒です。
以下に、皆が辞めたいと考える理由を記載しています。
上司からのパワハラ・人間関係
1年目で退職したくなる1番の理由は上司からのパワハラや人間関係がうまくいってないことが挙げられます。
1年目というのは社会人としても非常に弱い立場です。
何も知らない・何もわからないことが多いです。
そのことを理由に、パワハラをしてくる上司がいます。
具体的には以下のことが挙げられます。
1年目の理学療法士が受けやすいパワハラ
- 職場内での恫喝
- 早めの出勤を命令される
- わからない仕事を押し付けられる
- 長時間の説教
上記したことは、実際に私が経験したことや見たことは含まれています。
他にもパワハラは、いろんなものがあります。
昨今、パワハラについて見直されつつありますが、まだまだ見直しの余地はあります。
特に医療業界は忙しいことも相まって、パワハラが横行しやすい現場となっています。
実際に働いていると『これ、パワハラじゃないの?』と考えることがあるかもしれません。
厚生労働省がパワハラの定義を出していますので、こちらも参考にしてください。
職場のパワーハラスメントとは、職場において行われる①優越的な関係を背景とした言動であって、②業務上必要かつ相当な範囲を超えたものにより、③労働者の就業環境が害されるものであり、①から③までの3つの要素を全て満たすものをいいます。
引用:厚生労働省「ハラスメントの定義」
上記したことを覚えておくことで、あなたがパワハラを受けた時には、そのことがパワハラであることを主張できます。
自分の身を守るのは自分自身ですので、そのことは肝に銘じて覚えておくと良いでしょう。
仕事量が多すぎる
1年目でできる仕事の量というのは限られています。
それなのに、多く仕事を振られても処理することができません。
そんな時、『自分の仕事が遅いだけ…』『もっと頑張らないと…』と考える必要はありません。
私自身も2〜3年目の頃そのように考えていました。
しかし、今考えると多大な業務量です。
理学療法士は職場によって仕事量の多い・少ないというのは分かれます。
実際に私自身が話して聞いたところによると、15時過ぎにはカルテ記載を始めて、17時から掃除や終礼をしている方もいるみたいです。
ですから、余裕を持った働き方が、ワークワイフバランスの充足につながることは間違いありません。
サービス残業が多い
理学療法士は1日で取れる単位数が限られています。
そのため、朝のカルテからの情報収集や着替える時間、業務後の勉強会などを含めると、1日21単位取ることは難しいです。
それなのに、21単位を取らせるということは、サービス残業を半強制させられているのと一緒です。
また、職場によっては、仕事量が多すぎるところがあるというのは上述しました。
それに加えて、残業申請することが難しくサービス残業を虐げられることもあります。
仕事量が多いことを理由に残業しているにも関わらず、残業申請できないことはかなり不便です。
しかもサービス残業が月に1回や2回ではなくて毎回となると、明らかにブラックな職場です。
サービス残業が多いことも1年目の理学療法士の方にとっては離職したくなる原因の一つかもしれません。
やりがいが感じられにくい
患者様の治療をしても、何も良くならないのでやりがいを感じにくいことがあります。
実際に私もそうでした。
毎日必死に考えて治療しているけど、全然良くならない。
しかも誰も褒めてくれない。
そのようなことにより、やりがいを感じにくくなり、理学療法士を1年目でやめたいと考えるようになります。
このままでは成長できないと感じた
1年目でも働いていると、『このままでは成長できない』と感じることがあります。
もちろん、職場は成長するために働くところではありません。
しかし、モチベーションが高いところで働くことは自分自身の仕事の質を高めることにもつながります。
そのような時、今の職場をやめたいと感じるかもしれません。
このようなことが発生する原因として、職場に対して考えていたことと実際のギャップが感じられる時が挙げられます。
そのギャップを感じても、行動すればギャップを埋めることも可能であると考えても、実際は困難です。
私自身がそうでした。
職場のモチベーションが低くても、自分が行動することで成長できると考えても実際には難しいです。
転職した時に『自分が今までやってきた努力はなんだったんだ…』と痛感しました。
ですから、今以上にもっと成長したいと考えるようであれば、環境を変えてみることをおすすめします!
よくある質問
ここでは1年目の理学療法士がやめたいと考える時によくある質問を載せています。
- 転職する際には何を参考にしたら良いでしょうか?
転職サイト・エージェントをおすすめします。
1年という短期間であるため、あなたに合った職場を見つけるためには、情報収集は必須です。
自分一人で情報収集をしてもかなり非効率です。
そのため、いくつかの転職サイト・エージェントを掛け持ちして情報収集してみましょう!
以下に、おすすめの転職サイト・エージェントを紹介しています。
- 次の職場でもやめたいと考えた時にはどうすれば良いでしょうか?
次の職場でやめたいと考えた時にはやめても良いと思います。
しかし、理学療法士の仕事から一旦距離を置いても良いかもしれません。
もし、次の職場でやめたいと考えるようなことがあったら一般企業への転職を検討することもおすすめです。
やめたくなった時に考えてほしいこと1選!
あなたがやめたくなった時に考えてほしいこと。
それは、あなたが今後・将来的にどうなりたいか?を考える必要があります。
もし、将来のことを考えずに目の前の仕事がしんどいからという理由であれば、次の職場でも転職する可能性は高いです。
何か目標を掲げておくことで、今後転職した後もその目標に向かって頑張れます。
例えばですが、以下に挙げてみました。
目標にしておくと良いこと一覧
- もっと勉強して、成長したい
- 家族を幸せにしたい
- 趣味の時間を増やしたい
これらの目標は例にすぎません。
人によって、考えている目標は違うと思います。
目標があることで、それに向かって頑張れます。
しかし、目標がないと何のために頑張って良いのかわからなくなります。
人は、何かのために・誰かのために頑張れるものです。
しかし、その考えが抜けていると、いつか挫折してしまいます。
このことも参考に転職を検討しても良いかもしれません。
理学療法士を1年目でやめたいと思った時に知っておくべきこと
本来ならば、退職した後に失業手当をもらうことが可能です。
失業手当とは、公的保険制度の一つで正式には雇用保険と言います。
雇用保険の被保険者が、定年・倒産・契約期間の満了等により離職し、失業中の生活を心配しないで、新しい仕事を探し、1日も早く再就職するために支給されるものです。
以下、厚生労働省のHPより。
雇用保険の一般被保険者に対する求職者給付の基本手当の所定給付日数(基本手当の支給を受けることができる日数)は、受給資格に係る離職の日における年齢、雇用保険の被保険者であった期間及び離職の理由などによって決定され、90日~360日の間でそれぞれ決められます。
引用:雇用保険手続きのご案内
上記のような制度があります。
ただし、離職前の2年間に被保険期間が通算で12ヶ月以上あることが前提となります。
ですから、新卒の方は大抵の場合が該当しないことが多いでしょう。
そのため、1年目で理学療法士をやめる場合は次の職場を決めてからやめることは必須です。
1年目で理学療法士をやめても大丈夫!その理由とは…のまとめ
本記事では1年目で理学療法士をやめても大丈夫!ということと、その理由について解説しました。
1年目でやめることに関して、すごく不安に思われている方多いと思います。
しかし、今あなたが悩み抜いていることも転職することで改善するかもしれません。
目の前の苦しさから早く逃れられるように、早めに転職することをおすすめです。
また、1年目というのは非常に弱い立場であるがゆえに、いろんなことで標的とされやすいです。
昨今ではパワハラについても見直されています。
しかし、医療業界は、小さなパワハラが横行しているのは現実です。
私自身もパワハラを受けた経験があり、ついつい我慢してしまいます。
しかし、少しの知識を持っておくことで自分自身を守ることにつながります。
もしも『これ、パワハラかも⁈』と考えることがあれば、誰かに相談することや本記事内で紹介しているパワハラの定義を思い出してください。