作業療法士になって、間もないあなたへ。
初任給がどれほどもらえるのかワクワクしていることでしょう。
本記事を読むことで、作業療法士の初任給について詳しく理解できるだけでなく、職業選択や将来のキャリアプランに役立てることができます。
さらに、初任給と業界動向、働くうえでの魅力やチャレンジもご紹介します。ぜひ最後までお付き合いください。
本記事でわかること
- 作業療法士の初任給の平均額
- 他の職種の初任給の平均額
- 今後、給料を上げていく方法
OTまこまる(@OT_MAKO)
●転職回数:2回
●病院や老健、デイサービスに従事した経験あり
●学会発表、勉強会への参加したことをもとに発信
作業療法士の初任給の平均と業界動向
作業療法士の初任給は私独自のリサーチでは、23万となっています。
初めての給料で23万円もらえると嬉しいですよね。
しかし、実際は少なく見積もっておいても良いでしょう。
以下に令和４年度、新卒者の学歴別にみた賃金を表にしています。
参考程度に見てください。
私たち作業療法士の多くは、専門学校や大学卒業後に就職する方が多いので、大体が赤字部分の賃金をもらうようになるでしょう。
専門学校卒と大学卒ではおよそ15,000円ほどの差が有ります。
初任給は、きっとこの先も変わらないことが考えられます。
なぜなら、就職して始めの1ヶ月間は新卒者は単位を取ることができません。
国家試験を合格してから、作業療法士の免許が届くまでおよそ1ヶ月程度かかります。
収益を上げていないので、仕方がないことです。
初任給は「こんなもんか。」程度に考えておくと、貰った時にガッカリせずに済みますよ。
作業療法士と他の職種で比較したときの初任給
では、作業療法士と他の職種で比較した場合はどうでしょうか？
こちらは令和3年に厚生労働省が発表した賃金構造基本統計調査を参考に作成した表です。
作業療法士という項目はありませんでしたが、一般に医療・福祉に含まれます。
表を見てみると、235,300円とかなり高めとなっています。
医療・福祉の職業全般が含まれているので、医師や薬剤師が数値を高くしていることが考えられます。
表中では、ほとんどの職業が20万を超えており、大きな差は感じられません。
作業療法士の初任給は施設形態で変わる⁈
作業療法士は、上でも説明したように国家試験の合格が発表されてから免許が届くまで、およそ1ヶ月かかることが考えられます。
なので、施設によって始めから満額支給されるところもあれば、半分の額しか支給されないところもあり色々です。
しかし私の経験上、初任給を多く支給していただける分野は精神科です。
私が一年目の頃、友人と集まって初任給を比較した時、精神科に勤める友人２〜3人は初任給支給額の上位を占めていました。
どうしても初任給、満額支給されるところが良い場合は、就職前にリサーチをしておくことも良いかもしれません。
今後、給料を上げていく方法
作業療法士の初任給がどれくらい支給されるものなのか理解できましたか？
今後あなたが給料を上げていくには、なんらかの努力が必要です。
私は、作業療法士の国家資格を取ったから満足していたこともあり、給料が上がることありませんでした。
厳密にいうと、給料が上がる努力をしていませんでした。
これを見た方には、同じ失敗は避けて、これから作業療法士をしながら給料を上げていただけるように解説していきます。
同じ職場で経験を重ねる
同じ職場で経験を重ねることで給料は上がっていきます。
しかし、1年働いてもおよそ2,000〜3,000円程度です。
多くても5,000円程度です。
長年働くことで、給料は上がっていくかもしれませんが、大きく変わることはないかもしれません。
変わるのは仕事量だけかもしれません。
しかし、年数に限らず役職につくと給料は2〜3万円上がるところもあります。
作業療法士としての給料を上げたいのであれば、役職につきやすい職場で働くことが一つの手段です。
副業してみる
現代は、親世代の時のように終身雇用の考え方は終わりが近づいてきています。
副業をして、作業療法士の給料と違う収入源を持っておくと良いかもしれません。
私の周りでも、自分の商品をインスタグラム経由で販売している方もいます。
会社バレ対策をしているので、もちろんクビになることなく働くことができています。
万が一クビになったとしても、作業療法士という国家資格を保有している以上は食いっぱぐれる問題はありません。
低リスクで収入を増やせる可能性があるので、一度挑戦してみても良いかもしれませんね。
今の職場よりも給料の高いところに転職する
今の職場が、上で提示した表よりも低い給料の場合、転職を視野に入れておくことも必要です。
転職サイトでは、情報収集をすることもできますので、一度情報収集することもおすすめです。
以下の記事も参考にしてください。
まとめ
本記事では、作業療法士の初任給について解説しました。
作業療法士は、他の職種と比較すると初任給は大きな変わりがありません。
しかし、伸び代が少ないことが問題に挙げられます。
ですから、早い段階で別の収入口を持てるように対策を練っておくと、将来家族ができた時にお金で困ることが少なくなると考えられます。