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やめとけと言われるけど、本当にやめておくべき?
作業療法士として働く上で、大変なことやしんどいことがあります。
その中で「作業療法士をやめとけ」と言われると本当にやめていいのか悩みますよね。
本記事では、作業療法士やめとけと言われる理由について作業療法士を10年経験した私が解説していきます。
初めに結論を述べておくと、以下のようになります。
結論:一生懸命取った資格なのでやめずに続けるべき!
念の為に注意書きをしておくと、「作業療法士を目指すことをやめろ」といっているわけではありません。
ここで解説している大変なことを参考にして、作業療法士という職種とうまく付き合えるように記事を書いています。
本記事でわかること
- 作業療法士をやめとけと言われる理由
- 作業療法士の強み
- 作業療法士に向いている人、向いてない人
以下の記事も一緒に読まれてますので、ぜひご覧ください。
![](https://pro-kinkin-sss.com/wp-content/uploads/2023/04/bf5c626bc72b3aba6d72367342c1e062-300x169.jpg)
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OTまこまる(@OT_MAKO)
●転職回数:2回
●病院や老健、デイサービスに従事した経験あり
●学会発表、勉強会への参加したことをもとに発信
作業療法士をやめとけと言われる理由6選
![作業療法士をやめとけと言われる理由12選をここで挙げさせていただきます。](https://pro-kinkin-sss.com/wp-content/uploads/2023/04/2-6.jpg)
ここでは「作業療法士をやめとけ」と言われる理由を私自身の体験談を交えて解説していきます。
ただ、下記するもの全てに共通することですが、職場によって違うことは前提に置いてください。
なので、全職場に共通するわけではありません。
仕事量
作業療法士の仕事量は多く、毎日があっという間に過ぎてしまいます。
普段の業務一覧を以下にまとめてみました。
- 患者様のリハビリ
- カルテ
- 計画書作成
- カンファレンス
- 家屋調査
- 外出訓練
- 委員会への出席
職場によって異なりますが、大体がこれくらい仕事量をこなす必要があります。
しかし、更に仕事量が多いところでは、残業をしないと仕事が終わらないところもあります。
残業をすること自体は決して悪いことではありません。
しかし、中には残業を申請しにくいところがあります。
自己研鑽という名目で業務の続きをしている方もいるようです。
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余裕ある職場で働きたい方は、職場の特性を考えると良いでしょう。
給料が安い
作業療法士の給料は、はっきり言って安いです。
以下の画像を見てもわかると思います。
![求人ボックスの掲載されている作業療法士の平均給与額です。](https://pro-kinkin-sss.com/wp-content/uploads/2023/04/999b768a0c1d4daddfba4970e238b16a-1024x390.png)
私は平均より多く給料をいただいています。
上図は、あくまでも平均であり参考程度にしかなりません。
しかし、356万円という額は一般企業と比較してもかなり少ないです。
きっと、正社員でも時短の方やいろんな条件の方を含めていることも考えられます。
![](https://pro-kinkin-sss.com/wp-content/uploads/2023/06/876393b941c3bfbce1e35a0f3fb54ae7-150x150.png)
1年に昇給しても5,000円前後です。
私自身、前年度と給与明細を見ながら比較したところ、今年度は5,000円の昇給でした。
しかし、給与明細を見ても本当に増えたのか分かりにくいです。
また、昇進も難しく、主任や課長になっても月2〜3万しか上がりません。
それを知らずに日々の業務に一生懸命取り組むことはコスパの悪さも感じてしまいます。
早めに昇給・昇進がないことを知っておくことで、対策は可能です。
一度、今後のキャリア形成なども見直しておくと良いでしょう。
自己研鑽は自費での参加
作業療法士の仕事は、患者様をよくする上で自己研鑽は必須です。
しかし、自己研鑽のための勉強会への参加費や交通費は全て自費で行かなければいけません。
勉強会によっては、1回10,000〜20,000円の出費を要します。
私の場合は、勉強会に参加しすぎて普段の生活に支障をきたすこともありました。
しかし、勉強会に参加しなくても参考書はいくらでもあります。
参考書の場合は1冊、5,000円程度で済みます。
今の時代は、自己研鑽の方法も色々です。
SNSや本、オフラインでの勉強会様々な手段を駆使して自己研鑽に励むようにしましょう。
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将来につながるような自己研鑽は良いですね!
腰や膝に負担がかかる
作業療法士は時に、重症の患者様を担当することがあります。
担当した際には、
・ベッドからの起き上がり
・車椅子への乗り移り
・トイレ動作
などを介助しなければいけません。
そのような時、腰や膝への負担が大きくなります。
普段から、腰や膝への負担がかかっていると、痛みを誘発するリスクも考えられます。
私の周りでも、仕事の時はマックスベルトを巻いてしている人やぎっくり腰になった方もいます。
しかし、これらは普段から適度な運動習慣を心がけておくことで、痛みを誘発する可能性は低くすることができます。
休みが取りにくい
職員の数や職場の形態によって、休むことができる人数は決まっています。
更に365日体制の回復期リハビリテーション病院の場合、患者様の回復を促進するために土日や祝日に出勤しなければいけません。
そのため、有給を申請しづらいor取れないところもあります。
私の職場が該当しており、体調不良時のみ使用して良いことになっています。
その他の理由では暗黙のルールみたいな感じで誰も申請できません。
正直言ってパワハラですが、その分、給料が高いので我慢せざるを得ません。
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不自由なことがある代わりに給料で補っています。
飽和している
作業療法士は飽和していると言われています。
毎年、作業療法士が増えていることは間違いありません。
以下が、厚生労働省が平成31年に公表した「理学療法士・作業療法士の需給推計について」です
![平成31年に厚生労働省が発表した理学療法士・作業療法士需給数の推進結果です。](https://pro-kinkin-sss.com/wp-content/uploads/2023/04/a39ff08a46ea41e6fad0a74c05255986.png)
ダントツ理学療法士の供給数が多いですが、毎年理学療法士・作業療法士ともに供給数が右肩上がりであることは図を見てわかります。
このまま増え続けると、理学療法士・作業療法士は2040年には、供給が需要の1.5倍になると見込まれています。
今後も、供給数が増えていく中でどのようにして働くか考えておくのも今から必要なことです。
私が考えた今後の働き方を以下に記載しておきます。
- 今の職場で定年まで働き続ける
- (今の職場が大変な場合は)転職し定年まで働けるようにする
- 自己研鑽する
- 副業に取り組み、自分で稼げる力をつける
上記したことは、対策の一部かもしれません。
参考にしていただくことで、これから仕事への向き合い方が変わります。
「やめとけ」と言われる作業療法士の強み
![作業療法士の強みをここで解説します。](https://pro-kinkin-sss.com/wp-content/uploads/2023/04/4-6.jpg)
作業療法士になることを「やめとけ」と言われるかもしれません。
しかし、作業療法士にも強みがあります。
ここでは、作業療法士の強みを解説します。
国家資格であること
一番は国に認められた資格であることです。
国家資格である以上、作業療法士は今のところなくなる恐れはありません。
日本国内であれば、どの地域でも病院や施設で働くことができます。
一般の人への権威性も高く、リハビリ職と名乗るだけで「すごい」という印象を持っていただけます。
やりがい
普段の仕事を頑張るほど、患者様は良くなります。
患者様が良くなると、感謝されます。
この仕事ほど、やりがいがある仕事はないと考えています。
自分の頑張り次第で人の人生を変えることができるので最高です。
人と関わることが楽しい
作業療法士は、人と関わることが楽しくなります。
毎日の変化を見ていると、笑顔が多くなったり口数が多くなったりします。
そういった患者様の変化を見ていると楽しくなります。
普段のコミュニケーションでもお互いに気持ちや考えを共有していく中で楽しいです。
時に人と関わることがストレスになることもありますが、ストレスとの付き合い方を考え仕事をすると良いでしょう。
安定した給料をもらえる
作業療法士は安定した給料をいただくことができます。
上で、昇給や昇進は難しいことは述べました。
しかし、その代わり初めからある一定以上の給料をもらうことが可能です。
ですから、安定した給料をもらえている時に次の段階を見据えて自己研鑽なりにとり組んでおくと良いでしょう。
私は10年働いた今でも後悔していません
![私の場合は作業療法士として10年働きましたが後悔は一切ありません!](https://pro-kinkin-sss.com/wp-content/uploads/2023/04/3-6.jpg)
私は作業療法士として10年勤めてきましたが、後悔はありません。
なぜなら、その間にたくさんの学びがあったからです。
学びながらお金がもらえるといった仕事は他にはないと考えます。
仕事量は多いですが、日々のリハビリでは患者様から感謝の言葉をいただく機会が多くなります。
頑張った分やりがいを見出すことができるのが作業療法士という職種です。
なので、作業療法士はやめとけと言われるかもしれませんが、私はおすすめします。
作業療法士に向いている人の特徴
![作業療法士に向いている人の特徴がこちらです。](https://pro-kinkin-sss.com/wp-content/uploads/2023/04/5-4.jpg)
ここでは作業療法士に向いている人の特徴について解説していきます。
私が思うことは、作業療法士に「なりたい!」という気持ちが大事です。
作業療法士になる上では、向き・不向きは関係ありません。
以下では、参考までに作業療法士に向いている人の特徴を解説しています。
人助けが好き
作業療法士は人をよくする仕事です。
その上で、慈愛の心はとても大切です。
人助けが好きな方は、そう言った心を持っていると考えます。
ですから、何らかの形で「人助けをしたい」と考えてる人は、作業療法士に向いていることが考えられます。
好奇心旺盛な方
作業療法士は作業を介して、人の体をよくする仕事です。
作業に対して探究心を持って考えられる人は作業療法士に向いていることが言えます。
日本作業療法士協会のホームページでも作業療法士について以下のように述べられています。
病気やけが、もしくは、生まれながらに障害がある人など、年齢に関係なく、日常生活に支援を必要とするすべての人が社会とのつながりを「作業」を通じて作ります。
一般社団法人 日本作業療法士協会
![作業療法の対象についての述べた図です。ここでは作業療法の対象となる方について説明しています。](https://pro-kinkin-sss.com/wp-content/uploads/2023/04/ad0c201f9063cc3889fab3f08cd630fc-1024x495.jpg)
このように患者様に作業を通して、社会とつながりを持っていただくことが大事です。
つながりを持っていただく上で、どういった作業が良いか?と考えることが常に要求されます。
そう言った意味で好奇心旺盛な方というのは、作業療法士としてとても大事な人材です。
観察することが得意
作業療法士という仕事は、表情や仕草、言動の一つ一つを観察します。
そこからその人の中で何が起きているのか考える必要があります。
ですから観察することが得意な人というのは、作業療法士に向いています。
私も人を観察することが得意であったため、作業療法士として働き始めてから役に立っています。
忍耐力がある
作業療法士は、時に忍耐力が大事なります。
例えば、いくら頑張っても患者様が良くならない時や自分の中で思っていた結果が出ない時。
そういった時に踏ん張って頑張れる方が成長できますし、次のステップに進むことができます。
忍耐力があるという言葉をもっと詳しく説明すると、結果が出ない時でもコツコツ努力できる方が向いています。
まとめ
![ここでは、最後のまとめを表しています。](https://pro-kinkin-sss.com/wp-content/uploads/2023/03/7.jpg)
本記事では、「作業療法士をやめとけ」と言われる理由を解説しました。
私が10年やってきた作業療法士の経験談も含まれており、これから作業療法士を目指したいという方は参考になります。
ひとつ言えることですが「作業療法士をやめとけ」と言われても、あなたがなりたいならなるべきです。
なぜなら、あなたの人生は一度きりなのでなりたいこと・やりたいことを一番に重視すると良いでしょう。
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