40代からでも作業療法士の転職は可能なの?
もちろん、大丈夫だよ!
作業療法士としてのキャリアは年齢を重ねても、むしろ深みを増していきます。
私自身、10年の経験で患者様の声に耳を傾け、理解し、適切な支援が出来るようになってきたと思います。
(まだまだ足りないところもありますが…)
転職することに遅すぎることはなく、むしろ新たなステージに進むための新しい一歩と捉えるべきです。
そして、その転職が成功するかどうかのカギを握るのは、「どれだけ自分の経験やスキルを活かせるか」という視点です。
今回の記事では、私が10年の経験をもとに、40代の作業療法士の皆さんに向けて転職成功のポイントをご紹介します。
専門性を磨き続ける作業療法士であればこそ、年齢を重ね、経験値を増すほどに魅力が増す職業だと私は確信しています。
OTまこまる(@OT_MAKO)
●転職回数:2回
●病院や老健、デイサービスに従事した経験あり
●学会発表、勉強会への参加したことをもとに発信
作業療法士の転職に関する現状
作業療法士が転職するにあたって、年齢は全くといっていいほど関係ありません。
職場が求めているのは、有能な存在だからです。
国家資格を保有している以上、作業療法士はどこに行っても作業療法士として働くことが可能です。
では、作業療法士のニーズや転職成功率を見ていきましょう。
転職市場における作業療法士のニーズ
転職する上で、作業療法士はとても希少性が高いことが言えます。
なぜなら、身障分野のみならず精神科やデイケア、発達分野と多種多様だからです。
また、最近では自費リハビリや学校、一般企業で作業療法士として働く方も存在します。
今後も確実に増えることは間違いありません。
40代作業療法士の転職成功率
では、40代作業療法士の転職成功率はどれほどのものでしょうか?
私が周りの方を見た経験で解説します。
私が今働いている職場を辞めて、転職される40代の方はほぼ100%で転職成功しています。
30代・40代になったら、転職しづらくなると聞くかもしれません。
しかし、40代の作業療法士の方が転職してるところを見ると、転職に困ることはなさそうです。
今のところ作業療法士は、転職に困ることはありません。
これは、転職者が自分の経験やスキルに自信をもっているからこそ、自分に合う職場を見つけられるからではないでしょうか。
自分の価値を理解し、適切にアピールすることが成功のコツです。
私が見た感じでは、転職の際に一番必要なものは仕事に対する情熱だと思います。
ですから、年齢を理由に転職をしようか・しないか考えている場合は自分が情熱を注げる分野かどうか考えてみると良いでしょう。
情熱があれば、何歳でもどこでもやっていけます。
作業療法士の転職は40代からでも大丈夫!40代転職のメリットとデメリット
「40代からの転職」という言葉を耳にすると、何だか難関に挑むような印象を感じるかもしれません。
確かに、年齢と共に体力や疲労の蓄積など、明らかなデメリットは存在します。
しかし、私自身もその一部であり、数多くの40代転職者を見てきた経験から言えます。
この年齢のメリットとデメリットを理解し、うまくバランスをとることで、成功率は飛躍的に向上します。
40代から作業療法士が転職するメリット
ここでは、40代から作業療法士が転職するメリットについて解説していきます。
豊富な経験とスキルが使える
40代の作業療法士となると、経験年数もおよそ20年近くになっています。
作業療法士としての長い経験を持つ40代は、それだけ様々なケースに対応できる証で、それが強みとなります。
また、人間関係を築く能力や患者さんが安心して任せられる心の包容力も、この年代ならではの魅力です。
その経験は若手の方が絶対叶わない領域です。
今までの経験やスキルが使えるような職場だと、より良い転職になることが言えます。
職場でのリーダーシップや後輩の育成にも期待されますから、自分のスキルや経験を活かす新たなステージが広がっています。
新しいことが学べる
「一生勉強」という言葉があるように、何歳からでも勉強することはいいことです。
もう、年配だからというのはただの言い訳に過ぎません。
勉強することで、確実にあなたはスキルアップできます。
仕事にやりがいを見つける意味でも、転職して勉強することを考えてみても良いでしょう。
昇格の可能性
大きな病院では平社員でも違う病院や施設に転職することで、トップを任されたり役職がつくことはよくあります。
その場合、あなたが今まで他に誇れる実績がある場合になります。
たとえ、臨床がうまくても論文の発表や抄録の執筆など実績がなければ難しいこともあります。
可能性があるだけで確実に昇格することはできないので参考程度に考えておくと良いでしょう。
40代から作業療法士が転職するデメリット
ここでは40代から作業療法士が転職するデメリットについて解説していきます。
新しい業務を覚えないといけない
転職することで一番大変なのが、新しい業務を覚えないといけないことです。
しかし、問題ありません。
転職しても仕事は普段のリハビリ業務、カルテを書くこと、書類作成は変わりません。
それ以外にプラスαで間接業務が追加されるかもしれません。
何事も挑戦という考えでやってみると楽しめるのでおすすめです。
加齢による体力の低下
40代がいくら若いと言っても、20代・30代と比べると、体力の衰えは考えられます。
日々の仕事の疲労がやはり大きく、転職後の新しい環境に適応させるのも困難です。
しかし、転職を考えることは今の職場があなたにとってキツいのは確かです。
そう言った考えがある以上、今より楽な職場を見つけることをおすすめします。
一度、転職サイトで情報収集をすることも一つの方法かもしれませんよ。
若手に比べて馴染みにくい
転職先の職場では、若手に比べて馴染みにくいと感じることもあるでしょう。
周囲の作業療法士は20代〜30代の作業療法士が多いことが考えられます。
その中で、数少ない40代の作業療法士となると、コミュニケーションをとるのも周囲は気を遣って話しかけにくいかもしれません。
しかし、最近では少人数の職場や立ち上げの職場もあります。
そのような職場では、馴染みにくさというのは比較的感じにくいでしょう。
一度、探してみても良いかもしれません。
40代作業療法士が転職を成功させるためのポイント
40代の作業療法士が転職を成功させるには、転職活動における戦略が欠かせません。
それは自己PRの方法から求人情報の見極め方、面接で伝えるべきポイントなど挙げられます。
自分の能力を十分に発揮できる働き方を見つけるためには、自身の経験やスキルを的確にアピールすることが必要不可欠です。
ここではそれらを解説していきますので、ぜひ参考にしてください。
自己PRの重要性
自己PRは転職活動における最も重要なステップの一つです。
自分の持つスキルや経験、取り組みたい仕事内容などを的確に伝えることで、自分に最適な職業を引き寄せることができます。
特に40代の場合、長年培ってきた経験やスキルが大きなアピールポイントとなります。
求人情報の見極め方
求人情報の見極め方も転職活動にとって重要な要素です。
高待遇だからといって、安易に志望することが危険です。
自分がどのような働き方を望んでいるのか、求人の中身や求められるスキルとちゃんとあってるか確認することは大切です。
また、転職先の職場のビジョンや働く環境についても、情報収集を怠らないことが求められます。
一度、見学に行くことは必須ですね!
面接で伝えるべきポイント
面接では、自己PRと同様、自分の経験やスキルを積極的にアピールすることが求められます。
しかし同時に、自分がどのようにして貴院で活躍できるか、貴院のビジョンにどのように貢献したいのかを具体的に伝えることも大切です。
また、面接官の求める答えを見抜く力、表情や言葉遣いなどコミュニケーション力も面接成功の秘訣と言えるでしょう。
注意しておきたいのが「成長したいから」という理由で志望することはやめておきましょう。
転職先にとっては、あなたの「成長したい!」という意気込みはどうでも良いことです。
それよりも、あなたが転職して働き始めたとき、どれだけ理念に沿って働けるかが重要であると考えます。
ワークライフバランスの重視
自分だけでなく、家族も含めての生活を考慮した上で転職先を選ぶことも大切です。
特に、40代ともなると家庭や子育て、介護などプライベートな時間が重要になってきます。
自分だけの時間、家族と過ごす時間を確保し、労働時間とのバランスが取れるかどうかも転職先選びの重要なポイントとなります。
独自のスキル・経験のアピール
自分だけが持つ独自の経験やスキル、視点をアピールすることも成功する転職に繋がります。
他の転職希望者と差別化を図るためにも、どのような経験を通じて何を学んだのか、その経験やスキルがどのように新たな職場で活かせるのか具体的に伝えることが大切です。
自分の人脈の活用
40代となると、人脈も増えてくるはずです。
例えば、専門学校・大学時代の同級生や地元の知人・友人など。
口コミでいいので聞いてみると良いでしょう。
「聞くのが申し訳ない…」と思う方もいるかもしれませんが、頼ってもらって嫌な気持ちになる人はいません。
あなたが使えるネットワークはどんどん使うようにしましょう。
転職活動の計画性
転職活動を始める上でなるべく長期的な目線で考えておくことをおすすめします。
具体的にいうと2〜3年後に転職することを目標に今から動き始めると良いでしょう。
なぜなら、40代の転職というのは慎重かつ丁寧に行う必要があります。
今後、何度も転職を重ねることは難しいと考えておいても良いでしょう。
ですから、今転職サイトに登録して情報収集をすることがおすすめですよ。
下記では、理学療法士におすすめの転職サイト5選や作業療法士の転職成功率が高いおすすめサイトを紹介しています。
40代作業療法士が転職を考えるタイミング
40代になると、「今の職場を辞めたいな」と感じることも増えてきます。
人間関係や体力の問題、家庭の事情やキャリアアップ目指す動機などです。
大切なのは、自分が本当に求めている働き方や待遇、キャリアを明確にし、それに合った転職先を見つけることです。
人間関係の変化による転職
職場の人間関係が転職理由となることも多いです。
同僚や上司、他職種との人間関係が円滑でないと、仕事の成果が出せなかったり、ストレスが溜まります。
例えば、上司から仕事が振られる一方であるがこちらの話は全然聞いてくれない場合もあります。
そんな時、今の職場の上司に「このままついて行って大丈夫かなぁ。」と不安になりますよね。
自分自身が働きやすい環境を見つけることも一つの転職理由となります。
体力的、精神的な負荷による転職
40代という年齢特有の問題として、体力的、精神的な負荷が挙げられます。
自分の体や心に無理を強いると、健康を損なう可能性もあります。
特に身体機能に何らかの障害を抱えた方を対象としたリハビリをする場合、20代や30代の時のようには上手くいきません。
こうした問題が発生したときに、転職を考えてみても良いでしょう。
作業療法士の場合は、精神科や児童発達部門で活躍される方もいますよ。
家庭の事情による転職
家庭の事情から転職を考えることもあります。
配偶者の転勤や、子育てや介護など家庭環境の変化などです。
特に40代になると、お子様が育ち盛りでこれから教育やスポーツに力を入れたい時期でもあります。
さらに、両親の介護をしなければいけないケースもあります。
家庭と仕事の両立を目指す場合、地域や時間、福利厚生などを考慮した転職先選びが求められますね。
キャリアアップによる転職
仕事への向上心から転職を考える方も多いです。
自己成長のため、新たな環境で挑戦したいという思いは、転職活動を成功させる大きなエネルギーになります。
自分が何を望んでいるのかを明確にし、それに向かって行動することが重要です。
40代の作業療法士としての継続的なスキルアップ
作業療法士としてのスキルアップは、自己の成長だけでなく、より良いサービスを提供する上でも重要です。
新たな知識を得ることで、自分だけの視点やアプローチを持つことが可能となります。
そして、それは転職活動においても大きな強みとなります。
必要とされるスキル
作業療法士として必要とされるスキルは、患者のケア能力やコミュニケーション能力、専門的な知識や技術だけでなく、問題解決力や組織の中で働く力、自己学習能力など様々です。
自己成長を目指す上でも、これらのスキルを高めることは重要です。
研修やセミナーへの参加
新たな知識や技術を得るために、研修やセミナーへの積極的な参加をおすすめします。
他の作業療法士から学ぶことで、新たな視点を得たり、自分自身の持っているスキルのブラッシュアップが期待できます。
自己学習の推進
自己学習を習慣にすることも重要です。
自分が関心を持つテーマについて時間を設けて学習することで、自己成長につながります。
また、自己学習は自分自身の興味や意欲に基づくものなので、新たな視点やアイデアを生むきっかけにもなります。
仲間や先輩から学ぶ
自分自身が持つスキルや経験だけでなく、周囲の人々から学ぶことも重要です。
仲間や先輩がどのように対応しているかを観察することで、自分自身の視野を広げ、新たな知見を得ることが可能です。
患者様から学ぶ
また、患者様から学ぶこともあります。患者様一人一人のニーズに対応する中で、新たな視点やアプローチ方法を見つけることができます。
患者様の生の声を聞くことで、自分自身が提供するサービスの質を高めることができます。
40代の転職成功への道筋:挑戦と成長を続ける意義
40代からの転職という新たな挑戦は、自己成長への一歩です。
新たな環境で経験を積み、スキルを磨くことで、自分自身の価値を高め、より良いサービスを提供できるようになります。
また、新たな職場での成功体験は自信をもたらし、次のステージへの挑戦へとつながります。
そして、それは自己実現へと繋がっていきます。
一度きりの人生、自分自身の可能性を最大限に引き出すためにも、40代からの転職をより良いものにしましょう。
まとめ
作業療法士として40代で転職を考えることは、さまざまな視点から見てメリットやデメリットが考えられます。
経験値の高さや安定感が強みとなる一方、将来への不安や体力面の問題も無視できません。
成功するための戦略として、自身の価値を正確に伝えるPR、適切な求人情報の把握、面接で大事なポイントの説明、自身のスキルや経験の強調が確認ポイントとなります。
それに加え、作業療法士として成長し続けるために必要なスキルの獲得、研修への参加、積極的な自己学習、他者からの学び取りに力を入れるべきです。
転職を考えるタイミングについても様々ですが、今の職場に「疲れたかも。。。」と感じたら転職をすることをおすすめします。
経験年数を積み重ねることで、転職をしづらくなりますが、終身雇用という考えも変わってきつつあります。
今の職場が自分に合わないと思ったときには、転職を考えてみましょう。
仕事に情熱があれば、何歳からでも転職は可能です。
あなたが情熱を注げる分野で働けるように応援しています!