10年間作業療法士として働いたから言える仕事の本音!

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10年間作業療法士として働いた仕事の本音をここで語り尽くします。
悩む人

実際に作業療法士の仕事ってどうなの?

悩む人

実際の作業療法士に働いた本音を聞いてみたい

将来、作業療法士として働くことを考えると、実際の作業療法士から話を聞いてみたいですよね。

しかし、実際に作業療法士から話を聞くことって難しいです。

そこで、作業療法士として10年働いた私が、仕事の本音をお伝えします。

10年間作業療法士として働いてみるとあっという間でした。

毎日とても忙しく必死にやってきました。

必死に取り組んだから、あなたにお伝えできることがあります。

本記事では、作業療法士として10年間働いた仕事の本音を解説します。

加えて、作業療法士の良いところ・良くないところを包み隠さず解説します。

本記事で学べること

  • 実際に10年間働いた作業療法士の本音
  • 仕事の本音(良いところ)
  • 仕事の本音(良くないところ)
この記事を書いた人
まこまるのアイコンです

OTまこまる(@OT_MAKO)

職業:作業療法士

作業療法士を10年経験

●転職回数:2回

●病院や老健、デイサービスに従事した経験あり

●学会発表、勉強会への参加したことをもとに発信

目次

10年作業療法士として働いた仕事の本音

私自身10年間作業療法士として働いてきました。10年という月日は後で見返すとあっという間でしたが、毎日必死に過ごしてきました。その経験をもとにコレから作業療法士を目指す方や今、作業療法士の方には見ていただき参考にしてもらいたいです。

10年間作業療法士として毎日必死に目の前の患者様を良くすることだけを考えました。

患者様を良くするために、勉強会に参加したり参考書を何冊も買ったり仕事の前後で練習をしたりといろんなことをしました。

その経験は、とても貴重なものであり10年働いた今ではとても大きな財産となっています。

しかし、あまりにも一生懸命仕事に熱中しすぎるあまり、自分の体を壊したことがあります。

それは、ある学会発表のために調べ物を深夜3時ごろまで行なっていたでした。

約1ヶ月ほどそのような生活を繰り返した時、熱発や精神的な疲労など抱えて、最後は休職することになりました。

私は、「仕事一番!!」と考えていた人間であったので、ワークライフバランスなど全く考えていませんでした。

その結果が、体を壊してしまうことにつながったと考えています。

これを見た方には、ぜひ無理せずゆっくり頑張ることをお勧めします。

また、日々勉強をしていましたが、目的がはっきりしないまま勉強をしていました

そのため、努力の方向性が決まらず勉強会にお金だけを使うことになったのでした。

リハビリ職は自己犠牲などと言われています。

勉強会のお金は自費で参加することなども自己犠牲といっても良いでしょう。

今後、作業療法士として働く上では、目的をはっきりとさせて働くことをおすすめします。

作業療法士の仕事の本音10選(良くないところ)

作業療法士の仕事のネガティブな本音です。

作業療法士の仕事の本音(良くないところ)を解説します。

良くないところを知ることで、解決策や予防策を考えるきっかけになります。

今、作業療法士として働いている方にも参考になると思います。

患者様からのプレッシャー

作業療法士は障害を抱えた患者様から八つ当たりのような発言をされて悲しくなることがあります。

「私がなんでここまでしないといけないの?」

患者様に拒否されても、こちらが謝罪してなんとかリハビリをさせて頂いた時に思いました。

作業療法士として、この考え方はいけないことかもしれません。

しかし、私自身も一生懸命頑張ってるのに、訪室すると「今日はいいわ。」や「もう、あなたのリハビリは受けたくない」と言われた時はかなりショックでした。

そんな時のことも考えて、あなたのことを助けてくれる職場選びは慎重にしておくべきです。

腰を痛める

重症患者様の身体介助やリハビリテーションを行う際に、自身の身体に大きな負担がかかります。

例えば、重症の患者様のトイレ誘導や移乗動作の時には自分の最大限の力を使うことがあります。

そんな時に私は「腰が壊れる…」なんて思うこともしばしば。

コルセットを巻いて臨床業務を行っている職員もいます。

それほど、体への負担は大きいので常日頃から自分の体のケアは必要なものになります。

学会発表のコスパ

私も20代の頃は、休日出勤して抄録のフィードバックをもらったり、仕事後に発表の抄録やプレゼン資料作成のために何時間も残ってました。

その時は自分が好きでしていたことなので、決して問題ありませんでした。

しかし、今考えると発表に多大な時間を費やしましたが、発表をしたからといって給料は変わりません。

給料を変えられるような発表ができたらよかったです。

将来につながる学会発表は精査しておくことも必要です。

治療効果がなかなか出ない…

患者さんによっては、治療効果が現れないことがあり継続的な努力が必要です。

その中で信頼関係を築けると患者様も「この先生の言うとおりに頑張ってみよう」と思うのです。

しかし、信頼関係がうまく築けない場合は、拒否につながることも考えられます。

人の体を治すことは、かなり大変な道のりです。

しかし、大変な道のりを超えた時こそ、見えてくるものがあるので辛抱強く行動し続けることは必須です。

まこまる

努力の大切さが身につきます!

マウントの取り合い

作業療法士という仕事が技術職であることから、お互いでマウントを取り合ったりすることもあります。

例えば、私は「ここまでできますけど、あなたはこれできないのですか?」みたいな感じで関わってくる人がいます。

これは経験しないとわからないと思いますが、なかなか大変です。

誰しも思うかもしれませんが、楽しく仕事したいものです。

もしも、衝突が絶えないような職場である場合は、自分の立ち振る舞いを見直して転職を考えても良いでしょう。

責任感が大きい

私たちのリハビリテーションの結果は患者さんの生活に直接影響します。

そのため、責任感はかなり大きいものです。

うまくいかないと、患者様から拒否されたり、上司から指摘されることなど頻繁にありました。

理解されにくい

作業療法士の役割や治療方法が一般にはあまり知られていません。

例えば、アクティビティをしていると「OTさんは遊んでいるだけ。」といった悲しい発言が聞かれることもあります。

外部の方から見ればそうかもしれません。

しかし、結果を出せると、その遊びにも意味があったことを証明できます。

もしも、遊んでいることを指摘されて嫌な気持ちになる場合は、結果を証明できるようにしましょう。

自己研鑽の負担

作業療法士は、患者様をより良くするために勉強することをやめることはできません。

生涯勉強と言っても良いくらい、患者様を良くするための勉強を始め、他者への伝え方の勉強など様々です。

時間の制約や金銭面の支払い等は自分が持つことになるため、貯金が難しいです。

私の同僚には、毎月勉強会に参加しすぎて貯金が1円もない方もいました。

地域や施設による待遇格差

勤務地域や施設によって、待遇や労働環境に格差があります。

例えば、給料の格差。

施設勤務の場合は病院勤務と比べて下がってしまいます。

私の上司でも、病院に勤めていた頃よりも給料が2〜3万円下がったということも聞きました。

限られた治療期間で結果が求められる

治療期間は限られており、最長でも6ヶ月間が考えられます。

その時に、あなたは質の高い結果を求められます。

その間、「期間内に間に合うかなぁ」といったストレスに悩まされることが多くなることもあります。

経験にもよりますが、日頃から勉強を欠かさずしていると問題ありません。

患者様のニーズに合わせたオリジナルの治療プランを考案し、施行することができます。

作業療法士の仕事の本音10選(良いところ)

作業療法士として働くメリット10選です。

作業療法士として働く上で、仕事の本音(良いところ)をサクッと解説していきます。

ぜひ、今から作業療法士として働く方にとっては、「こんな良いところがあるんだ!」と参考になると思います。

転職に強い

作業療法士は、国家資格です

病院や介護施設など、様々な場所で働くことができます。

作業療法士が選り好みしなければ、転職に困ることはありません。

私も転職1回経験済みですが、転職はかなりスムーズにいきました。

うまくいった理由として、転職エージェントやハローワークから情報収集をしたからです。

もしも、転職を考える場合は、転職エージェントなどを参考にしても良いかもしれません。

以下の記事もおすすめですので参考にしてください。

影響力が身に付く

作業療法士は、患者さんの日常生活の質を向上させることができ、直接的にその人たちの生活を支えます。

1年間に何症例もの患者様のリハビリをしていると、自然と言動や行動に厚みが出るようになります。

結果として、患者様や他職種への影響力を身につけることができます。

豊富な多様性

作業療法士は、さまざまな疾患や障害を持つ患者様と関わるため、多様な状況や人々と接することができます。

具体的にいうと、身体障害分野の患者様をはじめ、精神障害分野の患者様、発達分野の方と関わることなど多様性が重視されている職業です。

さらにこれといった正解がないため、自分の好きなようにできることが、とても素晴らしいところであることが言えます。

さまざまな関わり方ができる

多様性と似た感じにはなりますが、さまざまな関わり方ができます。

徒手での介入する方やアクティビティをメインに関わる方、歩行訓練をする方などあります。

人として成長できる

作業療法士は専門知識や技術を継続的に学び、スキルを向上させる機会がたくさんあります。

その上、患者様の大半は年配の方になります。

そういった方達から、学ぶことは多く、普段の会話だけでも人生観は参考になる方も多いので人として成長できます。

他職種連携で行うことで学びが多い

医師、看護師、理学療法士などと協力して働くことで、他の専門家からも学べます。

作業療法士だけになると、どうしても同じ考えに偏ってしまい、学びが少なくなってしまいます。

しかし、他職種連携で行うことで、考え方が違う方や自分より優れている方に出会うことが多くなります。

そういった環境で過ごしていると、確実に学びが多くなります。

患者様の回復を側で見守ることができる

患者様が自立して生活できるように支援するため、その回復の過程を近くで見守ることができます。

その時の患者様と喜びを共有できる感情は、何にも変え難いものです。

この時に、やりがいが感じられやすいでしょう。

社会貢献していることが感じられる

社会に貢献する仕事であり、人々の健康や幸福に直接関与することができます。

例えば、地域の体操教室に講師として出向くことや健康お悩み相談など、行うこともあります。

そういった時、作業療法士として社会貢献していることを実感できるでしょう。

関係が構築しやすい

長期的な治療が必要な場合、患者様やその家族と深い関係を築くことができます。

関係性が出来上がってくると、あなたは患者様・患者様家族から感謝されることが多くなることは間違いありません。

仕事に見合った報酬

作業療法士は専門的な知識と技術を持つため、適切な報酬が得られる職種です。

金銭の報酬はもちろんですが、社会的な報酬も得られやすいです。

あなたがリハビリの先生ということで、感謝や尊敬の眼差しでみてくれる方は多くなります。

10年間作業療法士として働いたから言える仕事の本音!のまとめ

ここでは、最後のまとめを表しています。

10年間作業療法士として働くと、仕事の良いところや良くないところが見えてきます。

実際の本音は働いた方にしか語ることができません。

しかし、良いところも悪いところ両者を知ることで、確実に作業療法士としての立ち回りや考え方を見直す良いきっかけになります。

ぜひ、本記事で学んだことをもとに、充実した作業療法士としての生活を送ってください。

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