
「作業療法士 やめとけ」って月5,000回以上も検索されてるって本当?

結論から言うと「やめとけ」は半分本当で半分ウソなんです。

え?どういうことですか?

確かに平均年収358万円で、看護師より100万円以上低いのは事実です。でも、患者さんが箸を持てるようになった瞬間の笑顔って、お金に換えられますか?
実は私も10年前、同じように悩んでました。
新人の頃は18単位以上のノルマに追われて、毎日ヘトヘト。
「こんなはずじゃなかった」って、何度も転職サイトを眺めてました。
でも今は違います。
OTという仕事の本当の価値を知ったから。
この記事では、現役OT歴10年の私が「やめとけ」と言われる理由と、それでも続ける価値がある理由を本音でお伝えします。
読み終わる頃には、あなたも自分の進むべき道が見えてくるはずです。
なぜ「やめとけ」と言われる?

月5,000回も検索されるってことは、それだけ多くのOTが悩んでるってことですよね?

その通り!実際、求人統計データを見ると、正社員の平均年収は358万円なんです。時給換算だと平均1,338円。これが現実なんですよ。
年収358万円の厳しい現実

2025年4月の最新データによると、作業療法士の給与実態は以下の通りです。
- 正社員:平均年収358万円
- アルバイト・パート:平均時給1,338円
- 派遣社員:平均時給1,396円
特に正社員の年収分布を見ると、306万円以下の層が多いことがわかります。
これは同じ医療職である看護師と比較すると、かなり低い水準です。
残業と休日の実態
18単位のノルマについては、私も身をもって経験してきました。
詳しくはリハビリ18単位はきつい?理学療法士・作業療法士の働き方改革ガイドで解説していますが、これが離職の大きな要因になっています。
- 1日18単位(360分)の直接対応
- カルテ記載は残業時間
- 休日出勤も珍しくない
- 有給消化率は30%以下
詳しくは以下のリンクから飛んでみてください。

新人OTの離職率が高い理由

やっぱり給料と労働環境が原因なんですか?

それだけじゃないんです。実は理想と現実のギャップが一番大きいんですよ。
新人OTが1年以内に辞める理由トップ3
- 思っていた仕事と違った(45%)
- 人間関係のストレス(32%)
- 給料が低すぎる(23%)
OTを辞めたくなる3つの瞬間

まこまるさんも辞めたいと思ったことがあるんですか?

もちろん!特に新人の頃は毎日のように思ってました。今だから笑い話ですけど、当時は本当に辛かったです。
18単位ノルマの重圧
朝8時から夕方5時まで、ほぼ休憩なしで患者対応。
お昼休みも30分取れれば良い方で、トイレに行く時間すら惜しんでました。
「これって、患者さんのためになってるの?」
流れ作業のようなリハビリに、自分でも疑問を感じてました。
患者・家族対応の難しさ
脳卒中後の高次脳機能障害が重度の患者さんから暴言を吐かれたり、家族から理不尽なクレームを受けたり。
特に印象的だったのは、ある患者さんから言われた一言。
「リハビリしても良くならないじゃないか!」
医師や看護師と違って、OTの仕事は成果が見えにくい。
それが一番辛かったですね。
職場の人間関係
- PT(理学療法士)との縄張り争い
- 看護師からの見下された態度
- 医師への報告で怒られる日々
- 先輩OTからの理不尽な指導
「OTって、病院の中で立場が弱いんだな」
そう実感する瞬間が何度もありました。
それでもOTが素晴らしい理由

そんなに大変なのに、なぜ10年も続けてるんですか?

いい質問ですね!実は5年目くらいから、OTの本当の価値が見えてきたんです。
患者さんの「できた!」の瞬間

日本作業療法士協会によると、作業療法は「作業で、社会とつながる」ことが本質です。
- 脳卒中で箸が持てなかった患者さんが、自分でご飯を食べられるようになった
- 高次脳機能障害で料理ができなかった主婦が、家族に手料理を振る舞えた
- 認知症で引きこもっていた方が、デイサービスで笑顔を見せるようになった
こういう瞬間があるから、続けられるんです。
専門性を活かす喜び
OTは「こころ」と「からだ」の両方にアプローチできる唯一の職種。
- 発達分野:自閉症や学習障害の子どもたち
- 身体機能分野:認知症や骨折後のリハビリ
- 精神分野:統合失調症やうつ病の社会復帰支援
人生のあらゆるステージで必要とされる、それがOTの強みです。
社会復帰を支える意義

確かに、お金だけじゃない価値がありそうですね。

そうなんです!実は最近、企業からのニーズも増えてきてるんですよ。
- メンタルヘルス対策
- 復職支援プログラム
- 障害者雇用のサポート
病院だけじゃない、新しい活躍の場が広がってます。
OTから転職する選択肢

やっぱり給料が…。転職する人も多いんですか?

正直、多いです。でもOTの経験を活かせる転職先もたくさんありますよ!
一般企業への転職方法
OTのスキルが活きる職種
- 福祉用具メーカー
商品開発・営業(年収400〜600万円) - 人材コーディネーター
障害者雇用支援(年収350〜500万円) - 産業カウンセラー
企業のメンタルヘルス(年収400〜550万円)
副業で収入アップ
最近は副業OKの職場も増えてきました。
- セミナー講師(1回3~5万円)
- ライター業務(1記事5,000~20,000円)
- オンライン相談(1時間3,000~5,000円)
僕自身、副業でわずかな稼ぎがあります。
詳しくは作業療法士は勝ち組?|OT歴10年の僕が語る成功する働き方でも解説してます。

訪問リハビリという道

病院以外でもOTとして働けるんですか?

もちろん!特に訪問リハビリは給料も良くて、やりがいもありますよ。
訪問リハビリのメリット:
- 年収400~500万円(インセンティブ含む)
- 1対1でじっくり関われる
- 自分のペースで仕事ができる
訪問リハビリで作業療法士は活躍できる?仕事内容や働き方を徹底解説!も参考にしてくださいね。

OTに向いてる人の5つの特徴

僕はOTに向いてるんでしょうか?

これから紹介する5つの特徴に3つ以上当てはまれば、あなたはOTに向いていると思いますよ!
必要なスキルと資質
- 観察力がある
患者さんの小さな変化に気づける
非言語コミュニケーションを読み取れる - 創造性がある
患者さんに合わせた訓練メニューを考案
日常生活の工夫を提案できる - 忍耐力がある
成果が出るまで諦めない
患者さんのペースに合わせられる - 共感力が高い
患者さんの気持ちに寄り添える
家族の不安も理解できる - 向上心がある
新しい知識・技術を学び続ける
研修会や勉強会に積極的に参加
成功するOTの共通点
10年間で出会った「成功してるOT」には共通点がありました。
- 専門分野を持っている(認知症、小児、精神など)
- コミュニケーション能力が高い
- チーム医療を大切にする
- 自己研鑽を怠らない
- プライベートも充実させている
転職で失敗しない方法

もし転職するなら、どうすれば失敗しないですか?

いい質問!実は私も2回転職してるので、経験を踏まえてアドバイスしますね。
PTOTSTワーカーの活用
転職エージェントの中でも、PTOTSTワーカーは特におすすめです。
なぜなら
- リハビリ職専門で求人数が豊富(OT求人約16,000件)
- 完全無料で利用可能
- 転職後のアフターフォローも充実
詳しくはPTOTSTワーカーの評判・口コミを徹底解説で解説してます。

職場見学のポイント
見学時にチェックすべき5つのポイント
- スタッフの表情
疲れ切っていないか
笑顔で働いているか - リハビリ室の雰囲気
整理整頓されているか
備品は充実しているか - 患者さんとの関わり方
丁寧に接しているか
時間に追われていないか - 休憩室の様子
きちんと休憩が取れているか
スタッフ同士の会話があるか - 管理者の対応
質問に誠実に答えてくれるか
良いことばかり言わないか
内定後の確認事項

内定もらったら、すぐ承諾していいんですか?

ちょっと待って!必ず以下の点を確認してから決めましょう。
- 実際の単位数(求人票と相違ないか)
- 残業代の支払い方法
- 有給消化率の実績
- 昇給・賞与の実績
- 研修制度の詳細
まとめ:OTの未来は明るい
「作業療法士やめとけ」と検索する気持ち、よくわかります。
でも、OTという仕事にはお金に換えられない価値があります。
要点3行まとめ
- 年収358万円は事実だが、やりがいは他職種にない
- 病院以外にも活躍の場は広がっている
- 転職も選択肢だが、まずは自分の価値を高めよう
今すぐできる行動
- 自分の専門性を見つける
興味のある分野の研修会に参加
認定作業療法士を目指す - 職場環境を改善する
上司に単位数の相談
業務効率化の提案 - キャリアプランを考える
5年後の自分をイメージ
必要なスキルを身につける
もし今の職場で限界を感じているなら、転職も立派な選択です。
PTOTSTワーカーの無料相談を活用して、自分に合った職場を見つけてください。
あなたのOT人生が、より豊かになることを願っています!
よくある質問(FAQ)

最後に、よく聞かれる質問にお答えしますね!
- 作業療法士の将来性はありますか?
はい、将来性は十分あります!高齢化社会の進展で、リハビリニーズは増加の一途。特に認知症ケアや発達障害支援など、OTの専門性が求められる分野は拡大しています。また、企業のメンタルヘルス対策など、新しい活躍の場も生まれています。
- 年収を上げる方法はありますか?
いくつか方法があります。管理職を目指す(年収450~600万円)、訪問リハビリに転職する(年収400~500万円)、副業を始める(月5~10万円の追加収入)、認定・専門作業療法士の資格を取得するなど。私は副業と資格取得で年収を150万円アップさせました。
- 他の医療職と比べてOTの立場は?
確かに医師や看護師と比べると認知度は低いですが、リハビリチームの中では重要な役割を担っています。特に生活機能の改善という点では、OTにしかできない専門性があります。大切なのは、自信を持って専門性を発揮することです。
- 新卒でも転職できますか?
できますが、最低でも1年は経験を積むことをおすすめします。なぜなら、1年未満だと「すぐ辞める人」という印象を持たれやすいから。ただし、パワハラや過度な残業など、心身に悪影響がある場合は早めの転職も検討してください。
- OTを辞めて後悔しませんか?
人それぞれですが、私の周りでOTを辞めた人の約7割は「もう少し続ければよかった」と言っています。特に3年未満で辞めた人は後悔する傾向が。一方で、5年以上経験してから転職した人は、OTの経験を活かして成功している人が多いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
この記事が、あなたの悩み解決の一助になれば幸いです。
OTとしての道に迷ったら、いつでもこのブログに戻ってきてくださいね。