塗り絵は拒否がある方へ介入する一つの手段!

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なやむ君

徒手での介入を嫌がる患者さんがいて…。 どうアプローチすればいいか悩んでます。

まこまる

そういうときは、アクティビティを行うといいよ。

なやむ君

アクティビティですか?リハビリになるんですか?

まこまる

アクティビティが目的じゃないんだ。 信頼関係を築くための入口として使うんだよ。

なやむ君

まずは一緒に楽しむところから始めるんですね。

まこまる

心をひらいてもらえれば、次の訓練にもつなげやすくなる。 今日はその方法を解説するね。

もちろん、拒否に関してもいろんな種類の拒否があるため一概にアクティビティを行うことで介入が容易になるというわけではありません。

しかし、どうしてもコミュニケーションが難しい方や接触が難しい方にどう関わっていいかわからないと言う場合は、塗り絵も選択肢の一つに考えてみても良いかもしれません。

本記事では、「徒手介入を嫌がる方にどうアプローチすればいいかわからない」という方、ぜひ参考にしてください。

目次

なぜ塗り絵なのか?

リハビリの介入方法はさまざまあります。

その中で、なぜ塗り絵を選ぶのか。

理由を解説していきます。

徒手介入が難しい方に

患者さんの中には、徒手での介入を嫌がる方がいます。

その原因が、認知面や高次脳機能障害の影響によって、困難な場合。

「触られたくない」

「痛いことをされるのでは」

そんな不安を抱えている方も少なくありません。

そういう方に、いきなり徒手介入をするのは難しいですよね。

そこで活躍するのが塗り絵です。

「塗り絵をしてみませんか?」

この声かけなら、抵抗感なく受け入れてもらえることが多いんです。

身体に触れない活動だから、警戒心が薄れます。

まずは塗り絵で関わりを持つ。

そこから少しずつ、次のステップへ進んでいきます。

なやむ君

塗り絵なら、身体に触れないから安心感がありますね。

まこまる

「リハビリ」という言葉に身構える方もいる。 でも「塗り絵しましょう」なら、気軽に始められるんだよ。

信頼関係を築く手段

塗り絵の本当の目的は、信頼関係を築くことです。

塗り絵自体がゴールではありません。

一緒に塗り絵をする時間を通じて、患者さんとの距離を縮める。

「この人となら、一緒にいても大丈夫」

そう思ってもらうことが大切です。

信頼関係ができれば、次の介入がスムーズになります。

立ち上がり訓練や歩行訓練への移行も、受け入れてもらいやすくなる。

塗り絵は、そのための入口なんです。

なやむ君

塗り絵がゴールじゃないんですね。

まこまる

あくまで信頼関係を築くための手段。 でも、この入口がないと、その先に進めないことも多いんだよ。

塗り絵の準備

塗り絵を始める前に、準備しておくことがあります。

姿勢を整える

塗り絵を行う前に、最低限の姿勢を整えることが必要です。

車椅子で行うなら、シーティングを確認しましょう。

座面の位置、足の位置、テーブルの高さ。

これらを整えてから始めます。

ベッド上で行う場合は、端座位を取ります。

安定した姿勢で行うことで、塗り絵に集中できます。

姿勢が崩れていると、疲れやすくなってしまいます。

塗り絵は「楽しむ」ことが大切。

そのためにも、姿勢の準備は欠かせません。

もちろん、作業に集中して姿勢が崩れていく場合があります。

しかし、そういったことはあまり気にしませんし、指摘等はしないようにしています。

なやむ君

塗り絵でも、姿勢は大事なんですね。

まこまる

どんな活動でも、姿勢は基本だよ。 楽な姿勢で行うことで、長く楽しめるからね。

道具は自由でOK

塗り絵に使う道具は、何でも大丈夫です。

色鉛筆でもいいし、クレヨンでもいい。

患者さんの好みや、握りやすさで選んでください。

私はクレヨンを使うことが多かったです。

理由は後で説明しますが、手洗いへの導線を作りやすいからです。

道具にこだわりすぎる必要はありません。

患者さんが使いやすいものを選びましょう。

なやむ君

道具は何でもいいんですね。気軽に始められそうです。

まこまる

特別な道具は必要ない。 身近にあるもので十分だよ。

介入中のポイント

塗り絵をしながら、意識しておきたいポイントがあります。

セラピストも一緒に行う

塗り絵をするとき、セラピストも一緒に塗ることをおすすめします。

患者さんだけにしてもらうものではありません。

一緒に塗り絵を楽しむんです。

「この色、きれいですね」

「ここ、難しいですね」

そんな会話をしながら、同じ時間を共有する。

セラピストが楽しそうにしていると、患者さんも楽しくなります。

逆に、セラピストがつまらなそうにしていたら、患者さんも楽しめません。

一緒に楽しむことを心がけてください。

なやむ君

セラピストも一緒に塗るんですね。

まこまる

「してもらう」んじゃなくて「一緒にやる」。 この姿勢が、信頼関係につながるんだよ。

横目で観察する

一緒に塗り絵を楽しみながら、もう一つ大切なことがあります。

それは、横目で患者さんを観察することです。

塗り絵への没入度はどうか。

集中できているか、疲れていないか。

手の動きはどうか、姿勢は崩れていないか。

一緒に楽しみながらも、セラピストの目は常に観察しています。

直接じっと見ると、患者さんは緊張してしまいます。

だから「横目で」チラチラと確認するんです。

この観察が、次の介入計画に活きてきます。

なやむ君

楽しみながらも、しっかり観察してるんですね。

まこまる

表向きは一緒に楽しんでる。 でも頭の中では、いろんな情報を集めてるんだよ。

塗り絵からの展開

塗り絵は入口です。

そこからどう展開していくかが大切です。

手洗いへの誘導

私がクレヨンを使っていた理由がここにあります。

クレヨンで塗り絵をすると、手が汚れますよね。

塗り絵が終わったら、こう声をかけます。

「手が汚れたので、手洗いしましょうか」

自然な流れで、洗面台に誘導できるんです。

手洗いは、立位や移動の機会になります。

さらに、手を洗う動作自体がADL訓練にもなる。

塗り絵から手洗いへ。

この流れを作ることで、介入の幅が広がります。

なやむ君

クレヨンで手が汚れるのを、逆に利用するんですね!

まこまる

汚れたら洗う。当たり前の流れでしょ? この自然さが大事なんだよ。

立ち上がり・歩行へ

信頼関係ができてきたら、次のステップに進みます。

立ち上がり訓練や歩行訓練への移行です。

塗り絵を通じて「この人は大丈夫」と思ってもらえていれば、提案を受け入れてもらいやすくなります。

「少し歩いてみましょうか」

そんな声かけも、抵抗なく受け入れてもらえるようになる。

塗り絵で築いた信頼関係が、ここで活きてくるんです。

なやむ君

信頼関係があるから、次の訓練もスムーズなんですね。

まこまる

最初から歩行訓練を提案しても、拒否されることがある。 でも、関係ができてからなら話は別だよ。

負荷の上げ方に注意

ここで一つ、注意点があります。

一気に負荷を上げないことです。

塗り絵から急に歩行訓練。

この落差が大きすぎると、拒否が強くなることがあります。

「さっきまで塗り絵してたのに、急に歩けって言われた」

そう感じさせてしまうと、せっかく築いた信頼関係が崩れます。

塗り絵→手洗い→少し立つ→少し歩く。

段階的に負荷を上げていくことが大切です。

焦らず、少しずつ進めていきましょう。

なやむ君

急に負荷を上げると、逆効果になるんですね。

まこまる

信頼関係は、一気に崩れることもある。 「急がば回れ」の精神で、少しずつ進めていこうね。

まとめ

今回は、塗り絵を活用した介入のコツを解説しました。

ポイントをおさらい

  • 塗り絵は信頼関係を築く入口
  • 徒手介入が難しい方に有効
  • セラピストも一緒に楽しむ
  • 手洗いや次の訓練へ自然に展開する
  • 負荷は一気に上げない

    塗り絵は、ただの遊びではありません。

    信頼関係を築き、次の介入につなげるための大切な手段です。

    徒手介入を嫌がる方がいたら、ぜひ塗り絵から始めてみてください。

    なやむ君

    塗り絵って、こんなに深い意味があったんですね。 信頼関係を築く入口として、使ってみます。

    まこまる

    大事なのは、一緒に楽しむこと。 その気持ちがあれば、患者さんにも伝わるよ。

    FAQ

    塗り絵の絵柄はどう選べばいいですか?

    患者さんの好みを聞いてみましょう。花、動物、風景など、興味のあるものを選ぶと没入しやすくなります。細かすぎる絵は疲れるので、最初は大きめの絵柄がおすすめです。

    塗り絵に集中できない方にはどうすればいいですか?

    無理に続ける必要はありません。短時間でも大丈夫です。集中できない原因を観察し、環境調整や声かけの工夫を試みましょう。

    認知症の方にも使えますか?

    認知症の方でも、塗り絵を楽しめる方は多いです。複雑な指示は不要で、「好きな色で塗ってください」だけで十分です。

    どのくらいの時間行えばいいですか?

    15〜30分程度を目安にしてください。患者さんが疲れている様子なら、早めに切り上げましょう。「またやりたい」と思ってもらえる程度で終わるのがベストです。

    塗り絵以外に、同じように使える活動はありますか?

    折り紙、パズル、トランプなど、身体に触れずに一緒に楽しめる活動は同様に使えます。患者さんの興味に合わせて選んでみてください。

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