作業療法士の給料は低いって本当?

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作業療法士の給料は低いって本当なのか気になる人向けに記事を書いています。
なやむ君

作業療法士の給料は低いと聞いたけど本当か気になる。

悩む人

働き始めたけど、給料の相場が気になる

あなたは、こう言った悩みを抱えていませんか?

本記事では作業療法士の給料を地域別に見て、他の医療職との給料の違いを詳しく解説していきます。

さらに、なぜ給料が上がらないのかという疑問や気になる給料を上げる方法を説明します。

本記事でわかること

  • 作業療法士の年収
  • 他の医療職との違い
  • 作業療法士の年収が変わらない理由
この記事を書いた人
まこまるのアイコンです

OTまこまる(@OT_MAKO)

職業:作業療法士

作業療法士を10年経験

●転職回数:2回

●病院や老健、デイサービスに従事した経験あり

●学会発表、勉強会への参加したことをもとに発信

目次

作業療法士の年収っていくらなの?

いろんなことに疑問を持っている外国人の写真です。ここでは作業療法士の年収について疑問を持っています。

地域別にみる作業療法士の給料

地域別に見ると下図のようになります。

全国の地域別作業療法士の給料平均額
出典:令和3年賃金構造基本統計調査

上図で示したように、作業療法士の平均的な年収金額は400-450万円前後です。

国税庁が発表している“1年を通じて勤務した給与所得者の1人あたりの平均給与”は461万円です。

社会人一人当たりの給料を表した図になっています。
出典:国税庁

男女別に見ると、男性が567万円、女性が280万円となっています。

しかし年数経過とともに

作業療法士は新卒から平均的な額をもらえることが多いです。

しかし、年数経過と共に上がることは少なく、1年で昇給しても1,000円〜3,000円

多くても5,000円といったところでしょう。

コツコツ増やしていきたいという人もいれば、この仕事に見切りをつけ始めるのが大体30代前後です。

その前に、一度今の給料や昇給を見直しておくと良いでしょう。

他の医療職との違い

他の医療職と年収の違いを考えたときどれほど違うのか見ていきましょう。

では、他の医療職と比べた時、給料はどう違うのでしょうか?

理学療法士の場合

厚生労働省が発表した令和3年賃金構造基本統計調査によると、理学療法士の場合、平均年収は426.5万でした。

年収は、作業療法士と大きな変わりはありません。

しかし、平均月収は29.6万と出て、作業療法士よりも多くなっています。

理学療法士の場合は、作業療法士と比較して男性が多いことが特徴の一つとして挙げられます。

女性は結婚してから育休やパート勤務になることが原因であると予測されます。

また、どこの施設でも理学療法士が管理職を務めている職場が多いです。

そういった面でも、給料に差が出てくることを考えます。

作業療法士と比較し、理学療法士は男性が多いことでキャリアの積み方が異なります。

そのことが、月の平均給料に変化を及ぼしたと考えられます。

看護師の場合

厚生労働省の発表によると、2021年の看護師平均年収は492万円です。

作業療法士と比べると、50万以上も多いです。

その原因としては、作業療法士よりもできる医療行為が圧倒的に多いと言うこと。

もう一つは、手当がつきやすい職種であるということが挙げられます。

しかし、そうはいっても看護師はどの施設・病院も人数不足が懸念されています。

業務量が膨大であり、残業が当たり前なところも多いはずです。

介護士の場合

「令和3年度介護従事者処遇状況等調査結果」によると、介護士の平均年収は約240~350万円です。

ずっと言われていますが、介護士の処遇改善は同じ医療職として考えてほしいですね。

介護士が不足していることで、私たち作業療法士も介護士の業務を手伝っている施設もあるようです。

作業療法士の年収はなぜ変わらないのか?

金のなる気を自分で描いていこうとする写真です。l

では、作業療法士の年収はなぜ変わらないのでしょうか?

10年間作業療法士として働いてきて、わかったことを具体的に説明します。

1日の取得単位数が決まっているから

リハビリ業務というのは、取得単位数が決まっています。

1日21単位1週間では108単位までと決まっています。

なので、単位数を決められている以上、私たちはこれ以上収益を上げることが難しいのが現状です。

また、病院によっては患者様の重症度やFIM利得で病院の収益につながることはあるかもしれません。

しかし、病院の収益が変わっても作業療法士の給料が変わることは無いのが現状です。

職種の価値

作業療法士という職種は一見、価値ある職種のように見られます。

しかし国家試験をとってゴールと考える人がいれば、国家試験をとってスタートと考える人がいます。

要するに作業療法士としての質はピンキリです。

一生懸命に自己研鑽をする方、日々の業務を淡々とこなす方。

種類はそれぞれです。

人によって仕事に対する考え方は異なります。

ですから、一生懸命に努力しても給料が上がらない理由には、世間的な作業療法士のイメージがまだまだ低いことが挙げられます。

年収をアップさせるためには、どうすれば良いのか?

作業療法士として年収をアップさせるにはどうしたら良いのか悩んでいる人向けの見出しです。

私たち作業療法士が年収をアップさせるにはどうしたら良いでしょうか?

ここでは、様々な事例を通して年収を上げるために説明させていただきます。

高給与の職場を探してみる

作業療法士の良いところは、職域が限りなく幅広いところです。

私の知人に精神科で働いている方がいます。

その知人は、毎月の手取り額が20万よりも少ない手取りでしたが、精神科に勤めるようになって10万以上給料上がった方がいます。

しかし、業務形態が変わり休みの数は減っていました。

そのように精神科はある一定以上のリスクを伴うため、給与で保証してくれるところもあります。

他の分野と比べて給料は多いので、参考にしてみると良いでしょう。

副業を始める

最近では、政府も副業を推進し始めており、副業の種類も多くなってきました。

YouTubeやブログ、せどりなどたくさんの種類があります。

しかし、収益額が20万を超えると確定申告しなければいけません。

そうなると、職場にも許可をもらう必要があります。

しかし、未だに副業を禁止しているところもあります。

副業バレすると、中には退職を言い渡されるところもあるようです。

なので、今の職場で副業を開始するのであれば副業の可否を調べておくと良いでしょう。

もし、禁止されているのであれば20万以上の収益が見込め出したら、職場を変えるのも一つの案だと思います。

管理職へのキャリアアップを図る

管理職へのキャリアアップを図り、年収をアップさせることもできます。

しかし、管理職に上がったからといって年収がかなりアップするとは言えません。

大抵のところが、月2〜3万円上がるくらいでしょう。

その割に管理職ということもあり、仕事は多く給料と見合わないところもあるみたいです。

まとめ

最後のまとめを表した図です。

作業療法士の給料は他の職種や仕事量と比較すると、低いのかもしれません。

しかし、やりがいを重視するなら最も良い職種ではないでしょうか。

また、本記事では給料あげる方法についても説明させていただきました。

参考にしていただき、将来の資産形成を行っていく上でも一度考え直す必要はあるかもしれません。

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