靴・靴下の着脱リハビリ!OTが教えるコツ

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なやむ君

靴や靴下の着脱って難しくないですか? 患者さんがなかなかうまくできなくて…。

まこまる

足元のADLは、意外と難しいんだよね。 体を前に曲げて、足元まで手を伸ばす必要があるから。

なやむ君

どうやって介入すればいいんでしょうか?

まこまる

靴を履くときは踵で履き口を感じることが大事なんだ。 今日はそのコツを解説するね。 あと、股関節術後の方への対応も別で紹介するよ。

この記事では、回復期病院で経験を積んだ作業療法士が、靴・靴下の着脱リハビリのポイントを解説します。

「靴や靴下の着脱がうまくいかない」と悩んでいる方、ぜひ参考にしてください。

目次

靴・靴下の着脱とは

靴や靴下の着脱は、毎日行うADL動作です。

朝起きて靴下を履き、外出時に靴を履く。

当たり前の動作ですが、リハビリの場面では難しいことが多いです。

足元のADLは難しい

なぜ足元のADLは難しいのでしょうか。

理由はシンプルです。

足元まで手を届かせる必要があるからです。

体を前に曲げて、足元に手を伸ばす。

この動作には、体幹の柔軟性やバランスが求められます。

さらに、足を持ち上げたり、細かい操作をしたりする必要もあります。

複数の要素が組み合わさった、複雑な動作なんです。

なやむ君

たしかに、足元まで手を伸ばすのは大変ですね。

まこまる

だから、ただ練習するだけじゃうまくいかない。 コツを押さえて介入することが大切だよ。

脳卒中の方への介入

まずは、脳卒中の方への靴・靴下着脱の介入について解説します。

片麻痺がある方に対して、どのようにアプローチするかがポイントです。

靴を履くポイント

靴を履く動作のコツを解説します。

踵で履き口を感じる

靴を履くとき、大切なのは踵で履き口を感じることです。

足を靴に入れるとき、つま先ばかり意識していませんか?

実は、踵で履き口の位置を感じることが重要なんです。

踵が履き口に触れる感覚を頼りに、足を滑り込ませる。

この感覚があれば、スムーズに靴に足を入れられます。

患者さんには「踵で靴の入り口を感じてください」と声かけしましょう。

感覚を意識することで、動作がスムーズになります。

なやむ君

踵の感覚を使うんですね。意識したことなかったです。

まこまる

普段は無意識にやってるけど、意識的に感覚を使う練習が大事なんだ。

足を靴に持っていく

介助するときのポイントも紹介します。

靴を履かせてあげるとき、靴を足に持っていきがちですよね。

でも、逆の発想が大切です。

足を靴に持っていくように誘導するんです。

患者さん自身が足を動かして、靴に向かわせる。

この動きを引き出すように介助します。

靴を足に押し付けるのではなく、足を靴に向かわせる。

この違いが、自立度の向上につながります。

なやむ君

靴を持っていくんじゃなくて、足を持っていくんですね。

まこまる

患者さんの動きを引き出すことが大事。 介助しすぎると、自分で動く機会を奪ってしまうからね。

これは、訓練時に反復して行うのではなく、訓練開始前の移動時に靴を履く際に介助してあげるように見せかけて、さりげなく介入するのがポイントです。

靴下を履くポイント

次は、靴下を履く動作のコツを解説します。

たぐって履かせる

靴下を履く介助で大切なこと。

それは、失敗させないことです。

靴下を履くのは、意外と難しい動作です。

つま先を入れて、踵まで引き上げる。

この途中で引っかかると、やり直しになります。

何度も失敗すると、患者さんのモチベーションが下がります。

だから、靴下をたぐって履かせることがポイントです。

靴下の履き口をたぐって、つま先が入りやすい状態にする。

そうすれば、スムーズに履けます。

失敗を減らして、成功体験を積み重ねましょう。

なやむ君

たぐってあげると、つま先が入りやすくなるんですね。

まこまる

ちょっとした工夫で、成功率が上がる。 患者さんが「できた」と感じることが大事なんだよ。

足を靴下に持っていく

靴下も、靴と同じ考え方です。

介助するとき、靴下を足に持っていきがちですよね。

でも、足を靴下に持っていくように誘導することが大切です。

患者さん自身が足を動かして、靴下に向かわせる。

この動きを引き出すように介助します。

足を持ち上げる動作、足首を動かす動作。

これらを患者さん自身にやってもらうことで、自立につながります。

なやむ君

靴も靴下も、足を持っていく発想なんですね。

まこまる

患者さんの能動的な動きを引き出すこと。 これがリハビリの基本だからね。

股関節術後の方への対応

ここからは、股関節を手術した方への対応について解説します。脳卒中の方とは、アプローチが異なります。

開排動作が困難な場合

股関節術後の方は、開排動作が困難なことがあります。

開排動作とは、股関節を外に開く動きのこと。

靴や靴下を履くとき、足を外に開いて足元に手を届かせます。

この動きが制限されていると、着脱が難しくなります。

術後の状態や既往によって、可動域に制限がある場合があります。

そのような方には、段階的なアプローチが必要です。

なやむ君

股関節術後の方は、開排動作がポイントなんですね。

まこまる

脳卒中の方とは課題が違うんだ。 だから、アプローチも変わってくるよ。

開排動作の段階づけ

開排動作は、以下の順で段階づけて評価・介入します。

ステップ1:壁にもたれた長座位

まずは、壁にもたれた状態で長座位をとります。

背中を壁に預けることで、体幹が安定します。

この姿勢で、開排動作ができるかを評価します。

ステップ2:壁なしの長座位

次に、壁にもたれずに長座位をとります。

体幹を自分で支えながら、開排動作を行います。

ステップ1より難易度が上がります。

ステップ3:端座位

最後に、ベッド端座位で開排動作を行います。

実際の着脱場面に近い姿勢です。

この段階ができれば、靴・靴下の着脱に近づきます。

この3段階で評価し、どこまでできるかを把握します。

リハビリの前後で評価することで、効果を確認できます。

なやむ君

段階的に評価していくんですね。

まこまる

いきなり端座位でやろうとしても難しいことがある。 段階を踏みながら、できるところから始めるのが大事だよ。

治療法は個別に判断

股関節術後の方への具体的な治療法は、個別に判断する必要があります。

既往や術後の経過、予後によって、アプローチが変わるからです。

一般的には、以下のような介入が考えられます。

  • 可動域訓練
  • 筋力訓練
  • ストレッチ

ただし、術後の禁忌事項には十分注意が必要です。

主治医や理学療法士と連携しながら、慎重に進めてください。

段階づけの評価をリハビリ前後で行い、変化を確認しながら治療を進めましょう。

まこまる

禁忌動作もあるから、慎重に進める必要がある。 他職種と連携しながら、安全に介入していこうね。

まとめ

今回は、靴・靴下の着脱リハビリのポイントを解説しました。

脳卒中の方へのポイント

  • 靴は踵で履き口を感じることが大切
  • 足を靴・靴下に持っていくように誘導する
  • 靴下はたぐって履かせ、失敗させない

股関節術後の方へのポイント

  • 開排動作の可否を段階的に評価する
  • 壁あり長座位→壁なし長座位→端座位の順で段階づけ
  • 治療法は既往・予後により個別に判断

靴・靴下の着脱は、毎日行う重要なADL動作です。

対象者に合わせたアプローチで、自立度の向上を目指しましょう。

なやむ君

脳卒中と股関節術後で、アプローチが全然違うんですね。 踵で感じるっていう視点、勉強になりました。

まこまる

対象者によって課題が違うからね。

FAQ

靴下を自分で履けるようになる目安はありますか?

座位バランスが安定し、足元まで手が届く可動域があることが目安です。ただし、個人差があるので、評価しながら判断しましょう。

靴べらは使ったほうがいいですか?

踵で履き口を感じる練習には、靴べらなしがおすすめです。ただし、自立を優先する場合は、靴べらを使う方法も検討してください。

股関節術後の開排制限はいつまで続きますか?

術式や個人差によって異なります。主治医に確認し、禁忌事項を守りながらリハビリを進めてください。

片麻痺の方が靴下を履くときのコツはありますか?

非麻痺側の手で麻痺側の足を持ち上げて履く方法があります。靴下をたぐっておくと、つま先が入りやすくなります。

リーチが届かない場合はどうすればいいですか?

ソックスエイドなどの自助具を検討してください。ただし、可動域や体幹機能の改善も並行して進めることが大切です。

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