理学療法士として年収1,000万もらうことは可能なの?
年収1,000万というと、会社の社長ですごく裕福なイメージがあります。
では、理学療法士として働いて年収1,000万を達成することは可能でしょうか?
初めに結論を述べておきますと、以下の通りです。
結論:理学療法士として年収1,000万は難しい。だけど、年収を上げる方法はある
上記したことは、記事内で詳しく解説しています。
あなたが今すぐに年収を上げたいと考えている場合は、転職することが1番手っ取り早い方法です。
本記事では、理学療法士が本業だけで年収1,000万を達成することが難しい理由や年収アップのためにできること4
選と題して記事内で解説しています。
OTまこまる(@OT_MAKO)
●転職回数:2回
●病院や老健、デイサービスに従事した経験あり
●学会発表、勉強会への参加したことをもとに発信
理学療法士で年収1000万はどうなのか?
結論を言うと、理学療法士が年収1,000万は難しいです。
なぜなら、理学療法士の平均年収を見ても全然届きそうにありません。
以下は求人ボックスが紹介している理学療法士の平均年収です。
厚生労働省が令和元年に発表している賃金構造基本統計調査でも平均年収は409万程度です。
求人ボックスや令和元年賃金構造基本統計調査の両方で述べられているように理学療法士の平均年収は350〜400万です。
以上のことを踏まえると、理学療法士は大幅な昇給がなければ年収1,000万は困難です。
とはいえ、大幅に昇給することはほとんどありません。
じゃあ、どうすれば昇給するの⁇
そこで、おすすめなのが理学療法士+αの働き方です。
例えば、副業や投資があり、それらは後ほど解説しています。
ここからは、もっと詳しく理学療法士が本業だけで年収1,000万が難しい理由を見ていきましょう。
理学療法士が本業だけで年収1,000万が難しい理由
理学療法士が本業だけで年収1,000万を達成することが難しい理由は以下の3点です。
理学療法士が本業だけで年収1,000万が難しい理由
- 昇給・昇進が少ない
- 取得単位数が決まっている
- 飽和している
以下で詳しく解説しています。
昇給・昇進が少ない
理学療法士が昇給は、かなり少ないです。
私の職場の理学療法士は、昇給は3,000円でした。
これでも多い方です。
もっと昇給が少ない職場では1,000〜1,500円のところもあるみたいです。
昇給が少ない背景には、診療報酬制度も関与しています。
診療報酬制度は、リハビリに限らず、医療行為全てにおいて適応されています。
昨今では、高齢化に伴う医療費の増加のためリハビリテーションにおける診療報酬は低下の傾向にあります。
また、2022年までは理学療法士の国会議員が1名在籍していました。
しかし、2022年7月10日に行われた第26回参議院議員通常選挙で落選しました。
そのため、現在は理学療法士の国会議員はいません。
そのことは、今後の診療報酬改定時に意見しても通りにくいことが言えます。
次回の診療報酬改定は、私たちにデメリットがないか見ておく必要があります。
理学療法士の昇給が少ない背景には、昇進が少ないことも一つあります。
昇進が少ない理由には、年功序列制度を適応している職場が多いためです。
理学療法士の仕事というのは、なかなか質を評価することは難しいため、経験年数や保有資格でしか評価することができません。
さらに、理学療法士は国家資格ということもあり、終身雇用を考えている方が多いです。
そのため、なかなか上が空くことはなく結果として昇進が難しいことにつながっていると言えます。
取得単位数が決まっている
1単位20分と決まっている以上、1日で取得できる単位数が限られています。
普通の病院であれば、1日21単位が限度であり、1週間では108単位と決まっています。
1単位20分と決められている以上、間で書類業務や間接業務をしていると、21単位も取得することは困難です。
そのことも踏まえて、今後理学療法士が年収1,000万まで昇給することは困難なことが言えます。
リハビリの質に限らず、単位のみが病院の収益につながります。
しかし、訪問リハビリではインセンティブ制度を取り入れているところもあります。
そういったところで働くことで、年収が上がることは考えられます。
飽和している
理学療法士や作業療法士は飽和していることが言われています。
それは以下のようになります。
理学療法士・作業療法士の供給数は現時点において、需要数を上回っており、2040年頃には供給数が需要数の約1.5倍となる結果が出ています。
理学療法士が少ない一昔前では、希少性が高く給料や待遇面もよかった時代もありました。
しかし、現代では毎年理学療法士が1万人増えています。
2040年には供給数が需要数の約1.5倍上回ります。
そう考えると、希少性は低く今後も理学療法士の給料や待遇面は悪くなっていくことが考えられます。
年収1,000万を目指すことは今後の働き方を考えることにもなります。
理学療法士が年収アップするためにできること4選
理学療法士が年収1,000万を達成することは難しいかもしれません。
しかし、年収をアップすることは可能です。
理学療法士が年収アップのためにできることは、以下の3点です。
理学療法士が年収アップのためにできること
- 給料の高い職場に転職する
- 副業をする
- 独立・開業する
以下で詳しく解説しています。
給料の高い職場に転職する
理学療法士が年収1,000万に近づくためには、転職することが1番の近道かもしれません。
とは言っても、年収1,000万は不可能です。
しかし、、、
転職することで年収500万〜600万を達成することは可能です。
年収が上がることで、1,000万を達成できる確率はグンと高まります。
私がおすすめの転職先はインセンティブ制度を設けているところがおすすめです。
具体的な職場で言うと、訪問看護の事業所に勤めることが良いでしょう。
訪問看護でもインセンティブ制度を取り入れているところがおすすめですよ!
訪問看護の場合、ノルマを超えるとインセンティブ制度を適用しているところがあります。
1件につき数千円のインセンティブ報酬が発生します。
また精神科領域の訪問リハビリをしているところがあれば、さらに報酬が高くなります。
近年、精神科領域の患者様は増加傾向にあります。
そのため、需要は多く報酬も高いことを聞いたことがあります。
副業をする
理学療法士+副業をすることで年収を上げることができます。
理学療法士の仕事だけでは、年収1,000万を達成することは困難です。
さらに、昇給も少ないため本業を頑張り続けても100万単位の昇給は望めません。
そこで、副業をすることをおすすめします。
しかし、副業と言っても初心者は何をして良いかわかりません。
私のおすすめはクラウドワークスを使用することです。
あなたの得意なことを商品として売ることができます。
クラウドワークスには、例えば以下のような仕事内容があります。
クラウドワークス仕事内容
- 動画編集・作成
- ホームページ作成・サイト構築
- ロゴ作成
- イラスト、漫画作成
- アンケート調査、モニター
- データ入力
これらの仕事は初心者でも可能なものもあり、仕事内容や紹介文を読みながら受注していくと良いでしょう。
クラウドワークスは様々な業種があり、業種やあなたの実績によって、単価は異なります。
初心者でもでき、実績を作りたい方や働きながらスキルアップを望んでいる方にはおすすめの方法です。
以下の記事では、理学療法士・作業療法士におすすめの副業を紹介していますので、ぜひご覧ください。
独立・開業する
理学療法士として年収1,000万を目指すなら、独立・開業することも一つの手です。
病院で雇わている以上、昇給は限界があります。
しかし、いきなり開業しても集客ができなければ赤字になることは予測できます。
そのため、私は副業から始めることをおすすめします。
リスクの少ない状態で始められる副業をして、資本金を作ります。
本記事内では、クラウドワークスをおすすめしました。
資本金ができたら、開業しても良いですがリハビリ職以外で開業することも検討しても良いかもしれません。
リハビリ職で開業する手段は今のところ、自費リハビリ施設がほとんどです。
しかし、治療技術や集客力など一定以上の影響力を持っていないと事業を存続させることは困難です。
それらのことを踏まえて考えると、職場を辞めて独立・開業するよりも普段の仕事を頑張りながら副業をすることが良いでしょう。
実際に年収1000万を超える人はいるのか?
本記事では、理学療法士が年収1,000万達成することは難しいと述べています。
しかし、本当に年収1,000万を超える理学療法士はいるのか気になるところです。
結論として、年収1,000万を超える理学療法士はいます。
例えば、以下のような方々が挙げられます。
理学療法士で年収1,000万を超えている人
- 病院やクリニック内で昇進し副院長となっている人
- 大学教授
- 自費リハビリ施設を開業している人
病院やクリニック内で昇進し副院長となっている人は以下のような方です。
- 立ち上げから関わっている人
- 他職場で働いていたところヘッドハンティングされた人
なかなかこのようなケースはレアとなります。
しかし、これらの場合は元々すごい実績がある方が多いです。
また、厚生労働省の「2020年度賃金構造基本統計調査」によると、大学教授(高専含む)の平均年収は1,073.3万として挙げられています。
理学療法士でも、大学教授として働く方もいます。
しかし、こちらも同様に実績がすごい方や学びへの投資は欠かせません。
大学教授になると、かなりの実績がつきますので勝ち組であることは間違いありません。
最後は自費リハビリ施設を開業している方です。
私の考えでは、自費リハビリ施設で年収1,000万を目指すことは特別な実績は不要です。
集客やそれに伴う治療技術さえあれば、お客さんは来てくれます。
しかし、病院でのリハビリ同様リハビリの時間は限られているため一人で挙げられる収益は限られています。
自費リハビリ施設は3年以内に潰れると言われています。
リターンに比べてリスクの方が大きいので、参入する場合はしっかり考えてから行動すると良いでしょう。
以上が理学療法士でも年収1,000万を超える人たちです。
しかし、全てに共通することは並大抵の努力では達成することはできません。
桁外れの努力をすることで、達成できることと考えています。
理学療法士は年収800万を目指すべき
理学療法士が年収800万を目指すべき理由は以下の2点です。
理学療法士が年収800万を目指すべき理由
- 幸福度が高くなる
- 平均年収から考えると年収1,000万より目指しやすい
幸福度のピークは年収800万と言われています。
それは以下の記事を参照していただくと良いでしょう。
記事内では、以下のことが述べられています。
2015年にノーベル経済学賞を受賞したプリンストン大学のアンガス・ディートン教授は、年収と幸福度の関係についての研究結果を発表しています。
年収が7.5万ドル(約800万円)を超えるとそれ以降は、年収と幸福度の相関があまり見られません。
もっと簡略化すると、年収800万円までは年収が上がるに従い幸福度が上昇しますが、それ以降は年収が増えても幸福度はあまり変わらないということです。
日本でも内閣府が年収と幸福度に関する調査結果を発表しています。
内閣府が2019年に実施した「満足度・生活の質に関する調査(第1次報告書)」でも、年収と幸福度の興味深い関係が示唆されています。
本研究でも、アメリカの研究と同様に年収800万円程度を目安として、年収が幸福度に与える影響が薄れています。
理学療法士の平均年収は350万〜400万程度です。
そこから一気に年収1,000万を目指すことは自身への負担やリスクがかなり大きいものになります。
しかし年収800万はなんとか届きそうな範囲です。
あなたの年収が400万と仮定するなら、副業で年収400万稼ぐだけで可能です。
毎月副業で33.3万円稼ぐだけで、あなたは年収800万に届くことが可能です。
とはいっても、そんなに簡単なことではありません。
そのために、数年かかるかもしれませんが絶対に達成しようという気持ちがあれば可能でしょう。
理学療法士が年収1000万はどうなのか?年収アップする方法4選!のまとめ
理学療法士として年収1,000万を達成することは難しいかもしれません。
年収1,000万達成することが難しい理由としては、以下の通りです。
理学療法士が本業だけで年収1,000万が難しい理由
- 昇給・昇進が少ない
- 取得単位数が決まっている
- 飽和している
これらは理学療法士として働く上では誰もが直面する課題です。
理学療法士が年収1,000万を達成することは難しいですが。年収アップのためにできることはいくつかあります。
それが以下の4つです。
理学療法士が年収アップのためにできること
- 給料の高い職場に転職する
- 副業をする
- 独立・開業する
年収を上げるために1番手っ取り早い方法は転職することと考えています。
もし、現段階で転職を考えていなくても求人票を見て今の年収と比較してみるのも良いかもしれません。
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