なやむ君下衣操作の訓練ってどうすればいいですか? ズボンの上げ下げ、なかなかうまくいかなくて…。
まこまる下衣操作って、場面によって求められる動きが違うんだよね。
なやむ君場面によって、ですか?
まこまるベッドでの更衣と、トイレでの下衣操作は別物。 まずは実際の場面で評価することが大事なんだ。
なやむ君評価してから訓練、ということですね。
まこまるでも、訓練といっても反復すればいいわけじゃない。 評価兼治療として捉えることがポイントだよ。 今日はその方法を解説するね。
この記事では、回復期病院で経験を積んだ作業療法士が、下衣操作の評価と介入のポイントを解説します。
「ズボンの上げ下げがうまくいかない」と悩んでいる方、ぜひ参考にしてください。
下衣操作とは
下衣操作とは、ズボンの上げ下げのことです。
更衣動作の中でも、日常生活に直結する重要な動作ですね。
特にトイレでの下衣操作は、自立度に大きく影響します。
まずは、下衣操作の特徴を整理しておきましょう。
場面によって違う
下衣操作は、行う場面によって求められる動きが異なります。
大きく分けると、2つの場面があります。
ベッドでの更衣場面
朝の着替えや就寝前の着替えで行います。
基本的にベッド端座位で行うことが多いです。
両手が使える状態で、ゆっくり行えます。
トイレ場面
排泄のたびに必要になります。
手すりを把持した状態で行うことが多いです。
片手で下衣操作を行う必要があります。
手すりなしの場合は、両手で操作しながらバランスを保ちます。
このように、場面によって条件が違うんです。
どちらの場面で困っているかを把握することが大切です。
なやむ君ベッドとトイレでは、やり方が違うんですね。
まこまるトイレは片手操作になることが多い。 だから、ベッドでできてもトイレでできないことがあるんだよ。
座位バランスが鍵
ベッドでの更衣場面では、座位バランスが大きく影響します。
ズボンを上げ下げするとき、体を前に傾けたり、足を持ち上げたりします。
この動きの中で、座位を保てるかどうかがポイントです。
座位バランスが不安定だと、下衣操作に集中できません。
転倒の恐怖から、動きが小さくなってしまうこともあります。
逆に、座位バランスが安定していれば、下衣操作はスムーズになります。
下衣操作がうまくいかない場合、座位バランスを評価してみてください。
なやむ君座位バランスが取れないと、ズボンに集中できないんですね。
まこまる下衣操作自体の問題じゃなくて、座位の問題かもしれない。 だから、まずは評価が大事なんだよ。
まずは評価から
下衣操作の介入は、実際の場面で評価することから始まります。
訓練室で練習する前に、リアルな場面を見ることが大切です。
更衣場面での評価
ベッドでの更衣場面を評価します。
座位が介助下でも保てる段階なら、評価を始められます。
見るポイントは以下の通りです。
座位バランス
ズボンを操作している間、座位を保てているか。
体が傾いたり、後ろに倒れそうになったりしないか。
体幹の使い方
前かがみになるとき、体幹をうまく使えているか。
股関節から曲げられているか、背中だけ丸まっていないか。
下肢の動き
足を持ち上げてズボンに通せるか。
麻痺側の足を非麻痺側で介助できているか。
手の操作
ズボンをつかんで引き上げられるか。
ウエストまで上げきれるか。
これらを実際の場面で観察します。
なやむ君実際の更衣場面で、いろんなポイントを見るんですね。
まこまる訓練室で練習しても、実際の場面と違うことがある。 リアルな場面を見ることで、本当の課題がわかるんだよ。
トイレ場面での評価
トイレでの下衣操作も評価します。
介助下でトイレに行ける段階なら、評価を始められます。
トイレ場面での特徴は、手すりを使うことです。
片手で手すりを持ちながら、もう片方の手でズボンを操作する。
または、手すりなしで両手操作を行う。
どちらのパターンかを確認します。
見るポイントは以下の通りです。
立位バランス
手すりを持った状態で、立位を保てているか。
ズボン操作中にふらつかないか。
片手操作の可否
片手でズボンをつかんで上げ下げできるか。
どの位置まで手が届くか。
下肢の協力
お尻を浮かせてズボンを上げられるか。
膝の曲げ伸ばしを使えているか。
トイレ場面は、更衣場面より難易度が高いことが多いです。
なやむ君トイレは片手操作だから、難しいんですね。
まこまるしかも時間的なプレッシャーもある。 だからこそ、しっかり評価しておくことが大事なんだ。
ロープを使った訓練
評価をしたら、次は介入です。
ここで紹介するのは、ロープを使った訓練です。
ロープを輪っか状に
ロープを輪っか状にして、ズボンの入り口に見立てます。
実際のズボンを使わなくても、同じ動きを練習できます。
ロープのメリットは、軽くて扱いやすいこと。
患者さんの負担が少なく、繰り返し練習しやすいです。
また、セラピストが動きを観察しやすいのもポイントです。
ズボンだと布で隠れて見えにくい部分も、ロープなら見えます。
なやむ君ロープでズボンの代わりになるんですね。
まこまるシンプルだけど、動きの練習には十分なんだ。 観察もしやすいから、評価兼治療にぴったりだよ。
下肢を使えているか
ロープを使った訓練で見るポイントがあります。
それは、下肢を使って上げ下げできているかです。
ズボンを上げるとき、腕の力だけで引っ張っていないか。
下肢を使ってお尻を浮かせたり、膝を伸ばしたりできているか。
ズボンを下げるときも同じです。
腕だけで押し下げるのではなく、下肢を協調させて動かせているか。
この「下肢の協力」があるかどうかが、自立度に影響します。
ロープの上げ下げを通じて、下肢の使い方を観察してください。
なやむ君腕だけじゃなくて、下肢も使うんですね。
まこまる全身を協調させて動かせるかがポイント。 腕だけでやろうとすると、疲れるし効率も悪いんだよ。
皮膚の擦れへの反応
もう一つ、見ておきたいポイントがあります。
ロープを上げ下げするとき、皮膚に擦れる感覚が生まれます。
この感覚に対して、体がうまく反応できているかを見ます。
擦れていく感覚を感じて、体を適切に動かせるか。
この反応を引き出せるかどうかが重要です。
ただ、この部分は言葉で説明するのが難しいところです。
実際にやってみながら、患者さんの反応を観察してください。
体がうまく使えていない場合は、声かけや介助で反応を促します。
なやむ君皮膚の感覚への反応も見るんですね。
まこまる感覚と運動はつながっているからね。 擦れる感覚に体が反応できれば、動きがスムーズになるよ。
反復では意味がない
ここで大切なことをお伝えします。
下衣操作の訓練は、反復すればいいわけではありません。
「何回もやれば上手くなる」という考えは危険です。
間違った動きを繰り返しても、良くなりません。
むしろ、代償動作が定着してしまうこともあります。
だからこそ、評価兼治療という考え方が大切なんです。
ロープを使った訓練をしながら、常に評価の目を持つ。
「下肢を使えているか」「体の反応はどうか」を見続ける。
その観察をもとに、声かけや介助を調整していく。
これが本当の意味での治療です。
なやむ君ただ繰り返すだけじゃダメなんですね。
まこまる評価しながら治療する。この意識を忘れないでね。 反復練習は、正しい動きができてから意味を持つんだよ。
まとめ
今回は、下衣操作の評価と介入のポイントを解説しました。
ポイントをおさらい
- 下衣操作は場面によって求められる動きが違う
- まずは実際の場面で評価することが大切
- ロープを輪っか状にして訓練に活用する
- 下肢を使えているか、皮膚への反応を観察する
- 反復ではなく評価兼治療として捉える
下衣操作は、日常生活に直結する重要な動作です。
特にトイレでの自立度に大きく影響します。
まずは実際の場面を評価し、課題を見つけてください。
そして、ロープを使った訓練で評価兼治療を行いましょう。
なやむ君下衣操作って、ただ練習すればいいと思ってました。 評価しながら治療するって、大事な視点ですね。
まこまるADL動作は特に、評価と治療を切り離さないこと。 次は上衣操作も解説するから、楽しみにしててね。
FAQ
- 下衣操作の訓練はいつから始められますか?
座位が介助下で保てる段階から始められます。トイレ場面の訓練は、介助下でトイレに行ける段階から評価を始めましょう。
- ロープの太さや長さはどのくらいがいいですか?
握りやすい太さで、腰回りに余裕を持って輪っかが作れる長さがおすすめです。患者さんの体格に合わせて調整してください。
- 麻痺側の下肢が動かない場合はどうすればいいですか?
非麻痺側の手で麻痺側の足を介助する方法を練習します。足を持ち上げてズボンに通す動作を、段階的に練習しましょう。
- トイレでの下衣操作が難しい場合の対応は?
まずは手すりをしっかり使えているか確認します。立位バランスが課題なら、立位訓練を強化することも検討してください。
- 実際のズボンで練習するのはいつからですか?
A:ロープでの動きがスムーズになってからがおすすめです。ロープで評価兼治療を行い、動きが整ってきたら実際のズボンに移行しましょう。
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